見える世界は現実で。 (ページ4)

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夢じゃないページ4

「…お前、どうしたんだ？」ふと声をかけられる。この声…聞いたことあるよ。「大丈夫か？さっきから倒れていたが…」私は振り返った。するとそこに居たのは… 「…!? 嘘だ、信じられない…!!」ずっと、会いたかったひとがいた。真っ直ぐに私を見下ろす瞳はあまりにも綺麗で、その黒に吸い込まれそうになる。「ロー…さん…?」何が起こったとか、もうそんなのはどうでもいい。目の前にいるのは紛れもない、私の推しキャラ[トラファルガー・ロー］で､ならば此処は、大好きなonepieceの世界。「うっ…うぁん、あっ、ひっく…」目からは枯れるほどに涙が溢れ、視界がぼやけて何も見えなくなっていた。それでもローさんは、私が泣き止むまで待っていてくれた。「うっ、はぁ…ごめっ、ひっく…」まさか、現実になるなんて。突然起きた奇跡に、私は嬉しさのあまり泣き続けた。神様、本当にありがとう!!! 今見える世界は現実で。もう、毎晩夢見ることもなくなるんだ…! 「すいません、もう大丈夫です。」私はそういってゆっくりと立ち上がった。「お前、名前はなんだ」ローさんが聞いてきた。高鳴る胸を抑えながら答える。「Aって…いいます。」

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