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交流会、加茂と伏黒、吉野の戦闘は森を抜けて建物の内部へと場所を移していた。加茂が構える弓矢から三本の矢が飛び出していく。その軌道は曲がりくねり階段下の伏黒と吉野へと向かった。
「「！！」」
伏黒はトンファーを巧みに操り一本を叩き折る。もう一本を澱月が尖らせた触手で迎撃。残りの一本が伏黒の頭に当たる寸前で拡張術式、不知井底の舌が絡め取って静止。トンファーを振り軽い音を立ててそれを破壊する。近くの柱に鮮血が飛んだ。
「(矢尻に少量の血……。やっぱ物理法則無視の軌道は加茂さんの術式か)」
「(狙いは伏黒君…。僕は警戒されていない、いや、するまでもないと思ってるんだろうな)」
吉野はイレギュラーである。けれど情報が回っていない訳ではない。呪霊の言葉に誑かされ呪詛師の烙印を一度押された者。五条と夏油の進言で呪術師として働くことを定められた。それに異存はない。けれど他の呪術師からは当然、いい顔はされない。
だが吉野自身その態度に反感を持つことはない。彼が思うのは、彼が願うのは、何時かの日の彼女の期待に恥じない呪術師になるという決意だけ。また会えた時にお礼を言いたくて、その時の自分がそうなれていられるように鍛錬を積む。他者の戯言など聞いている暇はないのだ。
「同時にもう一種式神を出せるだろ？出し惜しみされるのはあまり気分が良くないね」
「(玉犬が仕事中だっつーの)」
「加茂さんこそ矢、ラス1でしょ。貧血で倒れても助けませんよ」
「(赤血操術。自身の血とそれが付着した物を操る。血筋大好きの御三家らしい術式だな)」
「心配いらないよ。これらは全て事前に用意したものだ」
「(十種影法術。禪院家相伝の術式の一つ。影を媒体とした十種の式神術。真希や真依にこれが遺っていればね)」
最後の矢を弓で飛ばした先は天井。勢いよく放たれた衝撃で木材が剥がれ落ち、宙を舞う。そして木片で一瞬加茂の姿が見えなくなった時。重い拳が伏黒を襲った。咄嗟にトンファーで防御したがその攻撃力は腕が痺れる程だ。驚愕が冷や汗として頬を伝う。
「！！」
「伏黒君！！」
「(こんなパワーあったかこの人…！？)」
「よく反応したね。気を抜くなよ」
更なる掌打が伏黒に叩き込もうとした時、当たった感触は柔いゼリーのような冷たい温度。伏黒を包むように澱月が纏われその打撃を無効化しているのだ。
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ボーダーライン(プロフ) - 久々の更新で長らくお待たせいたしました!私生活が立て込んでましてね…でもこれからはバンバン更新していきたいと思います!!骨マニアと女王様のコンビ、良いですよねぇ。ここだけの話、続編の幕間は女王様を掘り下げようかな、と。コメント有り難うございました!!! (2022年5月24日 17時) (
レス) id: 6d6b1b008a (このIDを非表示/違反報告)
猫さくらもち - あぁ〜〜〜！久しぶりの更新ありがとうございます！！毎日楽しく読ませてもらっています！これからも更新まってます！頑張ってください！ちなみに私は骨マニアと女王様のコンビが好きです！！ (2022年5月24日 17時) (レス) id: f692ce80b7 (このIDを非表示/違反報告)
ボーダーライン(プロフ) - 全作！有り難うございます！！骨マニアはキャラ立ちしてるし動かせやすいんですよね。個人的に押してるのもあるんですけどフハハ。女王様も好きだけどキャラが未だに掴めない、正に女王様。これからの活躍も乞うご期待！！更新頑張ります！！ (2022年3月2日 13時) (レス) id: 6d6b1b008a (このIDを非表示/違反報告)
はるみん - 全作読ませていただきました‼︎大好きです‼︎今作も骨マニア大活躍ですねw (2022年3月2日 0時) (レス) @page6 id: ab207372ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ボーダーライン | 作成日時：2022年3月1日 11時
