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rain.04 ページ4
A「…だよね」
あのあと、先輩と少し話をして
洗濯物を外に干してきてしまったこと
折り畳み傘を家に忘れてきてしまったことを思い出した。
先輩は少し眉尻を下げながら
「大丈夫…？」と聞いてくれて、
反射で「大丈夫です」と言ったものの
大丈夫なんて事はひとつもなかった。
仕事が終わってロビーに立つ私の目の前に広がるのは
大量の大きい雨粒たち
洗濯物はまた洗いなおして
今日の夕飯を買いにスーパー、は1回家に帰るとして
自分はどうしよう…
考えているうちに雨の音は大きくなり
さっきまでグレーだった空は
どんどん黒に染まっていく。
A「学生じゃないのにこんな…」
ここで立ち止まっていても
雨は一向にやみそうにない。
梅雨なのだから当たり前と言えば当たり前か。
よし、と小さく呟いて
学生の頃のように
カバンの中に書類がないことを確認して
水の世界に飛び込んだ。
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ゆっくり四つ葉 - 素晴らしい作品をありがとうございます！眼福です！ (2020年9月2日 6時) (
レス) id: 135b7cf6d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：微力 | 作成日時：2020年6月15日 15時
