rain.03 ページ3
私たちが出会ったのは、ついこの間
朝のニュース番組では
綺麗なお姉さんが天気予報をしていたっけ。
「梅雨入りとなりました」なんて言葉は
ヤカンの沸騰音にかき消されてしまって、
夕方から雨が降ると知ったのは
隣の席に座る先輩からだった。
「こんなに天気がいいのにね〜」
A「どうしたんですか?」
今日も綺麗に巻かれている毛先を
くるくると優しく
ひとり言のように聞こえる言葉を拾った
笑顔で振り向いた先輩の
絶妙な具合で上がっている睫毛をじっと見ながら
話を聞いていると「夕方から雨」という単語が聞こえた
「今日から梅雨入りらしくて…」
やらかした。
今日は朝から天気がいいなぁと思っていて
天気予報なんて聞こえなくても大丈夫だと思っていた。
室内干しに変えてニオイが気になる先輩よりも
しっかりとベランダに干してきてしまった
自分の方が心配になってしまった
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ゆっくり四つ葉 - 素晴らしい作品をありがとうございます!眼福です! (2020年9月2日 6時) (レス) id: 135b7cf6d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:微力 | 作成日時:2020年6月15日 15時