【H×H】聞いてない！！【ゾル家】 (ページ9)

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8.念ページ9

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ふっふっふっ……今日はね！！

私の誕生日ー！！

いぇい！三歳だよー！

最近はね、滑舌も良くなってきたんだよ！

私がふんふんと鼻歌を歌いながら大広間に入ると、クラッカーが鳴った。

「「「「A、おめでとう」」」」

『うわぁ…ありがとっ！！』

目の前にはお母さん、お父さん、イル兄、ミルキ兄、ゼノじぃ、そしてキルアが居る。

その背後には、大きい誕生日ケーキが！

ショートケーキ…！！

私が目を輝かせていると、まずは座るように促された。

私はちょこちょこと歩き、ツボネに椅子に座らせてもらう。

私がニコニコとしていると、お父さんにもニコリと笑い返された。

お父さんは、笑顔のまま口を開く。

「さぁ、A。誕生日プレゼントだが…」

私は、その一言でテンションが上がる。

なんだろ…ベンズナイフかな！？

私が少し身を乗り出すと、お父さんの口からは予想外の言葉が。

「念を、教えよう。」

『…ネン…？』

ネンって…なに？

私が首を傾げると、お母さんが声を上げた。

「まぁっ、貴方！！Aちゃんにはまだ念は早いでしょう！？」

「いや、もう教えていい頃だ。」

「そんなっ！！」

うん？ネンって、そんなにヤバいものなの？

私はイル兄を見つめる。

すると、その視線に気づいたのかイル兄が助け舟を出してくれた。

「父さん、母さん、Aが。」

「あらっ…ごめんなさいね。」

お母さんは、シュンっとして俯く。

私のお母さんながら可愛いと思うよ！

そんなお母さんを無い物のようにし、お父さんは目を細める。

「A、念とは俺やイルの強さの秘訣だ。…どうだ、知りたいか？」

お父さんとイル兄の強さの秘訣…

私も、強くなりたい！

私は、力強く頷く。

『私、ネン教わりたい！』

その私の言葉に、お父さんはフッと微笑んだ。

「じゃあ、この後早速教えよう。」

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