30.マチ ページ31
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扉を閉めかけた私に、マチは怪訝な顔をした。
「なんで閉めるんだい。」
『えっ…と…部屋が汚い…から?』
えへっと笑うと、何故か許してくれた。
そんなマチさんは部屋に入り、ベッドに座る。
「それで?いつアジトに来んだい。」
『あー、うーんとね…もうちょいお金集めてからでいいかなー。180階までは行ってみたいしね!』
マチには悪いけど、このまま直ぐに行くことなんてできないよ。
数ヶ月も家を出るんだから、お金はたくさん持っとかないと。
「そんなもんいらないよ。必要なものなら盗ればいいだろ?」
『そう言う問題じゃないの!』
もう…私は盗らないの!
どうせなら殺して取るもん!(?)
こっちの方が合法だよ!(?)
「まぁいいけど。じゃ、いつまで待てばいい?」
『ま、まさか一緒の部屋に居るとか言わないよね…?』
「決まってるだろ。泊めてもらう。」
え。
流石のマチでも私嫌だよ。
「私が泊めてもらってる間は私の念について教えてやるよ。」
『ほんと!?泊まってどーぞ!』
…私でもちょろいと思ったよ。
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作者名:ふぃあろ・宮夢 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uekukz/
作成日時:2020年11月9日 21時