1.誕生 ページ2
.
NOside
今日、ここ、暗殺一家ゾルディック家は、一同騒がしい。
何故、騒がしいかと言うと、ゾルディック家に、女の子の赤ちゃんが生まれるからだ。
横たわり痛みに耐えている母、キキョウを女性の執事達が慌ただしく囲み、赤ちゃんが出てくるのを待っている。
そして数時間後_____
『おぎゃー!おぎゃー!』
部屋に、一つの産声が上がる。
キキョウは、たった今産まれた我が子を愛おしそうに抱き上げ、家族に見せる。
初めての女の子の赤ちゃんに、父、シルバは少し戸惑ったような、そして嬉しそうな雰囲気を纏い、赤ちゃんを見る。
それに対し祖父、ゼノは慣れた手つきで赤ちゃんを抱き上げ、赤ちゃんの兄になる二人に見せながら笑う。
妹になる赤ちゃんを見せられた兄達の一人は、相変わらずの無表情で赤ちゃんを眺め、もう一人の兄は、赤ちゃんを見て戸惑う。
そんな二人を笑ったゼノは、キキョウに赤ちゃんを返し、質問をぶつける。
「赤子の名前はどうするんじゃ?」
「そうね…」
決めてなかったのだろう。キキョウは考え始める。
すると、今まで口を開かなかったシルバが顎に手を当て、言葉を発する。
「A……A・ゾルディック。」
「あらっ、とても可愛い名前ねっ!気に入ったわ!これからよろしくね、Aちゃん!」
キキョウがAの顔を覗き込むみ、そう言うと、Aはにへらと笑った。
この日、A・ゾルディックが誕生した_____。
.
110人がお気に入り
「アニメ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ふぃあろ・宮夢 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uekukz/
作成日時:2020年11月9日 21時