無題【カラ松】【お.そ松さん】【マフィア松】 (ページ2)

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出会いは月明かりの下にページ2

ｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶ･･･

「それでね･･･彼ったら･･･」

シェイカーを振りながら目の前の女の人の話を静かに聴く

できたカクテルをそっとグラスにそそいで最後に赤いさくらんぼを浮かばせる

淡いピンク色のカクテルを女の人の前に出して微笑みかけた

「あらぁ、可愛いピンク色･･･頂くわ」

その女性がカクテルを啄ばむように飲むのをグラスを拭きながらみていると

「Aちゃん」

店長に呼び止められて手を止めた

「今日はもう上がりだよ。お疲れ様」

頷いてグラスを棚にしまい、前で飲んでいた女性に上がりを告げるカードをみせた

「あ、もう上がりなのね。聞いてくれてどうもありがとう。カクテル美味しいわ」

笑顔で会釈をして店の奥に入った

更衣室で私服に着替えて、裏から店を出た

まだ夜中の３時半。吐いた息が白くなる程度には寒かった

今日はお月様がよく見えて少し嬉しいな、なんて考えながら家路につく

そして、路地裏に差し掛かる。ここを通ると近道なのだ。

いつもなら暗くて通らないが、月が明るいとここを通りたくなる

上機嫌でそこを通り、もうすぐ路地を抜けると思ったとき

何かに躓いた

振り返るとそこには

(ひっひと･･･ッッ？？)

色んなところから血を流した男の人が壁に寄りかかって座っていた