一時の別れ ページ1
「カラ松ッやめろ、戻って来いッ」
「ッラアァッッ 俺の兄弟に手を出すなァァッ」
「ダメだチョロ松兄さんッ、あいつ聞こえてねぇッ」
「・・・お前ら一旦退くぞ、俺達がここにいる限りあいつは戦い続ける」
「で、でもカラ松兄さんはッ?」
「カラ松なら大丈夫だ、それに今カラ松に接触したら俺達も無傷じゃすまない」
「それに十四松の怪我も心配だ、おそ松兄さんの言う通りにしよう」
「わ、わかった・・・無事でね、カラ松兄さん・・・ッ」
・・・・・・・
「・・・・・・・・・・兄弟達は、いったか・・・・」
辺りを見回すと死屍累々、血の海。
脇腹からはドクドクと赤い液体が滴り落ちていた
(まずいな・・・血を流しすぎた、もう次の追っ手が近くまできているかもしれない・・・)
ふらつきながら足を動かし、どこへ向かうのかも分からずに歩いていった
・・・・・・・
繁華街の路地裏までなんとか辿りついた
(まい・・・たか・・・?)
追っ手の気配はもうなかった
その場にずるずると座り込み、壁にもたれかかった
正直、逃げ始めた辺りから目が霞んでいた
血が足りない、ダメだ、意識が遠のく、体の震えが止まらない
(もう、これで終わり・・・だろうか・・・ 最後に兄弟の顔をみたかったな・・・)
諦めて目を閉じ、意識を手放した。
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作者名:鈴木 | 作成日時:2017年10月13日 2時