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成績が良くないと否定される!? ページ3

私は柚葉。
中学3年生だ。

受験シーズンの今、私には悩みがあった。
それは両親のことだ。
両親は共に医者をやっていて、それぞれ某有名な大学を首席と次席で及第するような人たちだった。

そんな両親のもとに生まれた私は、幼い頃からずっと、「一番」を取らないといけないという教育をされてきていた。
だからといって成績が悪い子を見下したりはしなかったし、勉強を教えてと言われたら教えたし、運動もコツを聞かれたりという文武両道の模範的優等生という立場だった。

しかし「一番」になったことはあまりなく、その為か両親とは折り合いが悪い。

「柚葉、貴女は一番じゃなければ意味がないの」

昔母に言われた言葉だ。
この言葉を聞いてから、私は一番でないのならそんな自分に価値がないと思うようになった。
だから必死で「一番」を取る為に寝る間も惜しんで勉強し、運動も続けていた。

中学生になって初めてのテストでは一位だった。
でも、2年生のテストでは二位になった。
そしてそれからずっと、親から無視されるようになった。



私はそれから、先生のところに通い詰めになった。
どうしても一位を取って、親にまた自分のことを見てもらいたかったのだ。
そうでなければ意味がないと思っていたからだ。

兄弟がいる人は、よく兄弟と比較されると言うが、私は兄弟がいない。
だから比較されたりはしないと思う人も多いだろう。
でも現実は違う。

「また二位?貴女は出来損ないなのね」

中学3年生になった今、こう言われることが増えた。
そんな私のことを心配してくれたか、先生たちが私の両親の説得をしようとしていたが、どうしてもうまくいかなかったようだ。



小学生の頃はこんなことはなかったと思う。
何故両親が一位にこだわるのか、私には分からなかった。

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作者名:さくら◆aI | 作者ホームページ:http  
作成日時:2023年1月27日 21時

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