銀魂キャラにしてほしいこと【銀魂】【短編集】

口移ししてほしい！【沖田総悟】　優衣さんリク ページ19

貴「食べて！」

沖「嫌でィ」

貴「何で？」

沖「俺はまだ死にたくねーんで」

貴「どういう意味よ！？」

卵焼きを食べさせようとする私と、全力で拒否する総悟。

実は、総悟に料理を作るのは初めて。

でも、総悟に美味しいって思ってもらいたくて、何回も練習したし、

貴「お妙ちゃんに教えてもらったから大丈夫だよ！」

沖「余計不安でィ」

眉を潜める総悟。

確かに少し焦げてて、形も崩れているけど、ダークマターにはなってないんだけどな……。

貴「そんなに嫌なら、もういいよ」

なかなか総悟が食べてくれないので、自分で食べることにした。

口の中の卵焼きを、ゆっくり噛んでいく。

うーん、食べられない程不味くはないんだけど、お母さんの卵焼きとは、何か違う。

私が首を捻って、半分くらい食べ進めていると、総悟が、残っている卵焼きに手を伸ばしてきた。

沖「どんたけ不味いんだよ」

さっきはあんなに嫌がってたくせに。

イラッとした私は、お皿をサッと引き寄せた。

貴「わざわざ不味いのを確認してもらわなくったっていいです！」

そのまま残りを全部一気に食べた。

沖「えっ、ちょっ、」

今更慌てたって遅い。

全部食べたもんねー！

って言いたかったんだけど、口に卵焼きが入っているから言えなかった。

それでもドヤ顔は伝わったみたいで、少しムッとする総悟。

沖「食べるっつってんだろ」

でも、もう、ないし……。

それも言えなかった。

今度は、卵焼きが口一杯だからじゃなくて、

貴「……ん、」

総悟が私の口の中の卵焼きを食べようとしたからだ。

総悟の舌が、卵焼きを絡めとっていく。






全て食べ終わった後、総悟は口を離した。

沖「苦かった」

貴「文句を言う割には嬉しそうなんですけど」

沖「次はもっとうまいの作れよ」

次は絶対、美味しいって言わせてみせる。








作「今回は特に駄作ですね。何で卵焼きにしたんだろ」

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