【池沢佳主馬】もうひとつ、戦争を始める。【サマーウォーズ】

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〜Aside〜


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薄い布団を二つ並べる。

若干間はあいてるけど…ま、思春期だしねｗ


A「じゃあおやすみー」

佳主馬「…ん」


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蝉の声が響く。

月の光が部屋に差し込む。


…いい場所、だなぁ。


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A「………なんで、佳主馬がキングカズマなのかなぁ…(ﾎﾞｿ」


ポツリと思ったことをこぼす。

どうしてこんな子供が…って同い年だけど、

こんな子がキングなんだろう。


佳主馬「……………寝んじゃなかったわけ」

A「あ、ごめ、」

佳主馬「僕がキングカズマじゃ駄目なの？」

A「いや、駄目とかじゃなくて…」


キングの称号は重い。

ＯＺほどの広い環境なら尚更。


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A「子供の細い肩には、キングの称号は重いんじゃないかって…」


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佳主馬「…」

A「ＯＺは楽しいだけの場所じゃない。多種多様な人間がいて、欲望だって横行してる」

佳主馬「…だから？」

A「何かあればキングは注目の的で頼られて、ただの世界一とは違うから、……だから…」


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その細い肩が、折れてしまう気がした。


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こんな感情は、はじめて。


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佳主馬「…ナメてんの？(ﾊｧ」


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