元彼の異常愛は強過ぎて… 【翔】６ (ページ3)

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あれから…

どれくらい経ったのか、わからない

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ここには時計がないから…だから時間がわからない

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もう…時間の感覚がよくわからない

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あの日から私はずっと…廃墟のベットの上で縛られたまま

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自由を奪われて、元彼の異常愛に囚われてしまったまま………

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今は夕方………

窓の外の空が赤く染まってる

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だから、そろそろ来てしまう………翔が来る………

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ギシッ

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そんな事を考えていると

ギシッという音がした。その音を聞いて体がブルッと震えた

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翔だ……………毎日毎日、別に来てくれなくてもいいのに…

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だけど…こんな不気味な廃墟に一人でいるようりは

まだ…翔が隣にいた方がマシかな、と思ってしまう自分もいた

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翔「…A、いい子にしてた………？」

A「翔……………………………………」

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ニコッと…不敵に笑いながら、ギシギシと足音を立てて、私の元へと歩み寄ってきた

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翔「Aに会えなくて…寂しかったよ…」

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翔はそう言いながら、そっと…私の頬に触れた

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そしてその後、指でスーッと、私の首筋をなぞった

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もう今では…翔とこの廃墟で一緒に暮らしてるも同然

私は………あれから、あまり抵抗する事はなくなった………

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多分…もう、諦めがついたんだと思う………

こんな状況で翔に抵抗しても無駄。反抗したら

何をされるか………考えただけでも恐ろしかった

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狂った、醜く歪んでしまった愛のせいで、私の心は死んでしまったのかもしれない

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