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「……えーと、どうしたらこうなるんスか?」
黄瀬君は私の解いた式を見ながら、数学の教科書に載っている公式とにらめっこ中。
「ここではこの公式が使えるのでここに代入します。すると計算結果がこれになるので
それを足します。そしてそのあとまたここに代入します。……」
私は式と公式、どちらにも指を指しながら教えていくと……
「……ああ!そう言うことスか!」
黄瀬君は納得したような声をあげた。
「じゃあ、もういっかいこの問題を今度は一人で解いてみてください」
「わかったッス」
私がそう言うと黄瀬君は勢いよく問題に取り組んだ。
そのあいだ私がチラッと赤司君の方を見ると
「わかんねーよ。どうしたらこうなるんだ??」
さっきの黄瀬君と同じようなことを青峰君が言っていた。
「ここはこうするんだ。そして……」
赤司君は全くの無表情で説明した。
ていうか、説明、凄くわかりやすい。
そのおかげで青峰君も少しずつ理解しているようだった。
そして見ていると前から
「終わったッス。どうスか?」
と黄瀬君の声が聞こえた。
「あ、はい。今見るので少し待っていてください」
そう言って私は黄瀬君からノートを受け取った。
ノートには何度も書き直した跡と、検算をした跡がある。
すごい。
あってる。
さっき全然できなくて基礎もわかっていなかったのに。
私は赤ペンでシュッと丸をつけノートを黄瀬君に戻した。
すると笑顔で
「ヤッター」
といった。そんなに嬉しいか。
まあ、とけたからいいかな。
そう思いながら私は黄瀬君にまた問題を出した。
「次はこの問題を解いてください。
さっきの問題とやり方は同じなのでさっきのが理解できていればできるはずです」
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桔梗(プロフ) - せいじゅーろ。さん» ありがとうございますっ!頑張りたいと思います! (2014年8月7日 9時) (レス) id: 647d957ad5 (このIDを非表示/違反報告)
せいじゅーろ。(プロフ) - 面白いですっ(*^^*)更新めちゃ楽しみにしてますっ (2014年7月30日 18時) (レス) id: 4cf73ddbe6 (このIDを非表示/違反報告)
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