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私がそう言って赤司君を見ると隣から
「いやー、アツアツッスね〜。俺も彼女とか欲しいっス」
とか
「ホント仲いいよね〜」
声が聞こえた。
仲いいのかな。
私はしばし考えてしまった。
だって契約上で結ばれてる絆というか、仲というか。
本当に、恋人だったらこんなこと言われても胸を張って「そうだよ」とか言えるんだろう。
私は少し馬鹿にしたようにその感情を心の中で嘲笑う。
でも。
そうなりたい。
君と本当の感情で結ばれて。
偽物の、作り物の感情なんかじゃなくて。
そう強く思った。
そして、
________好きだよ、赤司君。大好き。
この気持ちを今、君に言いたい。
伝えたい。
君に。
でも、喉まで出かかったその言葉は出なくて。
口に出せなくて。
口に出したら今のこの関係が崩れてしまいそうで。
今のこの関係が崩れたら君の隣に入れなくなってしまいそうで。
だから私はその言葉を飲み込んだ。
そしていつもと同じポーカーフェイスで
「そんなことないです」
と言葉を放った。
そうでありたくないと思いながら。
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桔梗(プロフ) - せいじゅーろ。さん» ありがとうございますっ!頑張りたいと思います! (2014年8月7日 9時) (レス) id: 647d957ad5 (このIDを非表示/違反報告)
せいじゅーろ。(プロフ) - 面白いですっ(*^^*)更新めちゃ楽しみにしてますっ (2014年7月30日 18時) (レス) id: 4cf73ddbe6 (このIDを非表示/違反報告)
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