40 有難迷惑、余計なお世話 ページ41
あたしは外のベンチに座りながら愛結と、クラスの友達と6人で昼食をとっていた。
『やばくない?3年生卒業しちゃったよ!あと数週間でうちらが3年!』
「受験という名の地獄が始まるね〜」
「A、アンタがやばいのは高校生活ろくに恋もせずに、最後の1年を迎えてしまってることだっていい加減気づきなさい」
『すっげー痛いとこ突かれた』
そう、大学を受験するあたし達にとってこの高校最後の1年は、とてもじゃないけど恋愛しよう!!なんて雰囲気ではない。
部活が終われば、それはもう朝から夜まで勉強勉強勉強。
長期休みなんてものは存在しないし、毎週のように土日は模試。
「でも愛結たちはいいよね〜、洛山バスケ部の主将、副主将とか推薦で有利でしょ!それにウインターカップまで部活残るんでしょ?」
『まあね〜、でもあたし2年の時オーストラリアいたからインハイもウインターも出場してないし、今もこれといって主将らしいことしてないよ』
「じゃあ今年のインハイが勝負ね!」
『やめてよ緊張する!!プレッシャーに弱いの!!』
まあ、でも確かに。
洛山女子バスケ部は最近ある高校に負け続けだった。
しかも相手チームの主将は、中学の時からあたしと因縁の仲。
どうしても今年は優勝しなければいけないという期待もプレッシャーも大きかった。
「だから今しかないの!」
『は?何が?』
「合コンよ!合コン!!」
『え?話しについていけてない』
あたしを抜かした5人は「いつやるの?」「今でしょ!」とギャグをかましながら笑っていた。
『お前ら彼氏いるだろ!!!』
「だからAのためにセッティングするんだってば」
『必要ない』
「強がるなよ」
あたしが男と話せるのは、相手をそういう対象で見てないからで。
合コンとかそんな下心丸見えの男相手じゃ、絶対に話せない。
シャイが爆発する。
「じゃ!そうと決まったら今週末ね!日曜とか!」
『部活がある』
「夕方からだから全然大丈夫!」
『寮に帰らないと……』
「うち泊まっていいから外泊届けだしなよ!」
逃げ道がどこにもない。
「彼氏いないのAだけなんだからね」
『愛結だっていねーし!!!!』
「あたしは好きな人いるもーん」
『I LOVE YOUも言えないくせに調子のんな!』
「ころすぞ!!!」
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Myuna(プロフ) - 毎日続き楽しみにしてます!応援してます 頑張って下さい!(。・ω・。)ゞ (2017年8月6日 20時) (レス) id: ce2e2cbeea (このIDを非表示/違反報告)
もちごめ(プロフ) - オオムラサキさん» ありがとうございます!!ぼちぼちですが更新頑張らせていただきます〜!! (2017年5月12日 0時) (レス) id: 9e06a18cdb (このIDを非表示/違反報告)
もちごめ(プロフ) - yumさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません…!!長期戦になりますがこれからもこんな2人をよろしくお願いします(笑) (2017年5月12日 0時) (レス) id: 9e06a18cdb (このIDを非表示/違反報告)
オオムラサキ - トップ画もお話の内容も好きです!!更新めっちゃ楽しみにしています。 (2017年5月9日 16時) (レス) id: 9910ac75da (このIDを非表示/違反報告)
yum(プロフ) - 赤司もかっこよく決まって、主人公ちゃんもちょっといい感じだったのに、最後の五円チョコ(笑)最高ですね(笑) (2017年4月15日 5時) (レス) id: 16305ab699 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちごめ | 作成日時:2016年1月11日 3時