27 エンペラー(笑)アイ(笑) ページ28
結局準決から見ることになった。
部屋の隅で青峰と紫原と氷室さんが泣いている。ドンマイ。
誠凜の皆さんは照れ顔でそわそわし始める。
黒子が小声で「かっこいい僕と火神くんしかいませんよ」なんて言い始めた一体何なんだ。
しかし一番そわそわモジモジしてるのは隣で正座してこちらをチラチラと見てくる赤い人だ。
「ほ、惚れるなよ…!」なんて聞こえるがあまりにも声が小さいので聞こえないふりをしよう。
モジモジすんなよ鬱陶しい視界に映り込んでくんじゃねーよ。
秀徳vs洛山を見終わった頃。
あたしと愛結と高尾くんの腹筋が死に、床にごろごろと転がっていた。
「全てに勝つ僕はwww全て正しいwwww」
「赤司語難しすぎるwwwwwwww」
『ねえwwwあたしに両の目くりぬいてwwww差しだして下さいwwww』
「やめたげてええ!これ以上赤司っちを苛めないであげてええ!!!」
「3分だけだ。3分だけお前達に時間をやろう。今のうちに辞世の句でも残しておけ」
両の目くださいと腹を抱えてない方の手を差し出すと、信じられないほどの力で手のひらをぶっ叩かれた。いたい。
負けたのに笑うんじゃない、と高尾くんも緑間に殴られている。
まだ一人称が「僕」だったころの赤司は厨二病をこじらせすぎていて普通に気持ち悪かった。
ていうかこの試合での黛さんの存在感ワロタ。顔写してもらえてないやんけ。
その後、海常と誠凜の試合、誠凜と洛山の試合を見た。
全てを見終わった頃、涙もろいあたしは号泣していた。
『優勝でぎで良がっだねえ!!』と黒子と火神の頭をよしよしと撫でた。
「Aっち!俺も!俺も怪我してまで頑張ってたでしょ!?よしよしして!!!」
『はっ、駄犬にしてはよくやったじゃねーか』
「もっと素直に褒めてよバカ!!!」
数時間経ったにもかかわらず部屋の隅で泣き続ける3人に黄瀬が加わった。
それにしても驚いた。
まさか決勝で赤司が負けて泣くだなんて。
『ていうか行く高校間違えたわ。ねー、愛結』
「それな。他の学校いい男ばっかじゃん笠松先輩すき……」
『あたしは宮地先輩かなー……それに比べて洛山ときたら……』
「俺がいるじゃないか」
「『こんなのしかいないからなぁ……』」
数秒後、あたしと愛結は赤司にボコボコにされる。
28 たまには先輩風吹かさせて…→←26 ごめんよ、はいざきくん
616人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Myuna(プロフ) - 毎日続き楽しみにしてます!応援してます 頑張って下さい!(。・ω・。)ゞ (2017年8月6日 20時) (レス) id: ce2e2cbeea (このIDを非表示/違反報告)
もちごめ(プロフ) - オオムラサキさん» ありがとうございます!!ぼちぼちですが更新頑張らせていただきます〜!! (2017年5月12日 0時) (レス) id: 9e06a18cdb (このIDを非表示/違反報告)
もちごめ(プロフ) - yumさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません…!!長期戦になりますがこれからもこんな2人をよろしくお願いします(笑) (2017年5月12日 0時) (レス) id: 9e06a18cdb (このIDを非表示/違反報告)
オオムラサキ - トップ画もお話の内容も好きです!!更新めっちゃ楽しみにしています。 (2017年5月9日 16時) (レス) id: 9910ac75da (このIDを非表示/違反報告)
yum(プロフ) - 赤司もかっこよく決まって、主人公ちゃんもちょっといい感じだったのに、最後の五円チョコ(笑)最高ですね(笑) (2017年4月15日 5時) (レス) id: 16305ab699 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もちごめ | 作成日時:2016年1月11日 3時