24 かわい……くはないな！！ ページ25
赤い視線に怯えながら愛結に平謝りをしていると、黒子がキラキラと目を輝かせながらこちらを見てきた。
「A先輩、来て下さったんですね……！」
『あー…まあ、うん。練習試合のついでにね』
「フン、相変わらず素直じゃないのだよ」
『待って、お前だけにはそれ言われたくない』
ツンデレでお前の右に出る奴なんていねーからな腐れ眼鏡が！！
黙ってろよ！！！
少し照れながらもエナメルバッグに手を伸ばそうとしたその時、黄色が脇腹に突っ込んできた。
「Aっちぃぃいい何でストバス来なかったんスかぁぁあああ！」
『ああああくっついてくんじゃねえええ離れろブス！』
「誰がブスっスか！Aっちのチビ！」
『は――ん？喧嘩売ってんのか？いい度胸してんな！邪魔だ退けクソ犬！！』
駄犬があたしの体を拘束して暴れるせいでエナメルバッグに手が届かない。
届かないどころか遠のいていく気がする。
まじうぜぇなこの巨体！！！
あたしと黄瀬の様子を見ていた青峰まで悪ノリを始めた。
「Aのチチナシ！」
『殺す峰！！！！！』
「殺す峰ｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
『笑うな高尾！！』
「さぁーせんｗｗｗ」
ほんと何なのどいつもこいつも先輩敬えよ殺意！！！
黄瀬を追い払ってエナメルバッグの中から包装された一冊の本を取り出す。
その数秒後には紫原が「八ツ橋ないの〜？」とあたしのエナメルの中を探り出していた。
………もう１年生きらい！！！だいっきらい！！！かわいくない！！！
あたしは黒子に取り出した本をぶっきらぼうに差しだした。
『ん』
「ん？」
『ん！』
「え？なんですかこれ？」
『ん！！！』
頭にハテナマークをたくさんつける黒子の手に本を押しつけた。
視界の端で高尾くんが「トトロのｗｗｗカンタｗｗｗヒィｗｗｗｗ」と腹を抱えて笑っているからまじで許さない殺す死ねください。
「もしかして……プレゼントですか？」
『ん、あたしのオススメの小説』
「嬉しいです、ありがとうございます……！」
喜ぶ後輩の顔を見るのはそこまで悪くないと、思う。
「へえ、俺の時は何もなかったが、黒子にはあるのか、へえ」
しかしこの後輩だけはいただけない。
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Myuna(プロフ) - 毎日続き楽しみにしてます！応援してます 頑張って下さい！(。・ω・。)ゞ (2017年8月6日 20時) (
レス) id: ce2e2cbeea (このIDを非表示/違反報告)
もちごめ(プロフ) - オオムラサキさん» ありがとうございます！！ぼちぼちですが更新頑張らせていただきます〜！！ (2017年5月12日 0時) (レス) id: 9e06a18cdb (このIDを非表示/違反報告)
もちごめ(プロフ) - yumさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません…！！長期戦になりますがこれからもこんな2人をよろしくお願いします（笑） (2017年5月12日 0時) (レス) id: 9e06a18cdb (このIDを非表示/違反報告)
オオムラサキ - トップ画もお話の内容も好きです！！更新めっちゃ楽しみにしています。 (2017年5月9日 16時) (レス) id: 9910ac75da (このIDを非表示/違反報告)
yum(プロフ) - 赤司もかっこよく決まって、主人公ちゃんもちょっといい感じだったのに、最後の五円チョコ(笑)最高ですね(笑) (2017年4月15日 5時) (レス) id: 16305ab699 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちごめ | 作成日時：2016年1月11日 3時
