先生、後輩が生意気です。【黒バス】

あたしは火神ん家でくつろぎながらバスケ雑誌を読んでいた。

一応あたしの立場はゲストなので誕生会の準備のお手伝いはしません。
面倒くさいんです。
クズでも何とでも言いやがれ。


ていうか火神と氷室さん、料理できるんですね。
嫁にほしいです！！！
あたしは高尾くんと一緒におしゃべりして爆笑していた。
高尾くんのコミュ力やばいよね、分けて下さい。





ピンポーン





　『あれ？リコ達かなー？』





フリ(降旗)が玄関まで行ったと思ったら小さな悲鳴が聞こえてきた。
その瞬間あたしは本能的に何かを察した。
背筋に寒気が走る。

瞬時に高尾くんの背後に隠れた。





　「いっちょ前にいいとこ住んでんじゃねーか」





いるはずのないガングロの声が聞こえてきたと思ったら、
原色カラフル集団が次々と部屋に侵入してくる。

赤が見えた。よし、帰ろう。




　「お邪魔します。洛山の赤司です」




そうあざとい仕草で挨拶する奴をあたしは静かに鼻で笑った。
キンモォォオオオ！！！
え？？？なにあの猫かぶりキモすぎる。

ていうかフリ！！大丈夫か！！！
フリは気絶しているようで紫原に引きずられていた。
赤い悪魔に殺られたのね、かわいそうに。

奴があたしの存在に気づかないはずもなく、
こちらにゆっくりと視線を寄こし見たことのない爽やかな顔で微笑まれた。
ははははは、あんなに怖い笑顔初めて見ました。




そしてキセキの後ろから入ってきた般若顔の女にあたしは胸ぐらを掴まれた。





　「おいテメーなにあたしを置いて行ってんの殺されたいの？？？」


　『ごごごごごめん愛結！！お前のこと完全忘れてた！！！』





そういえばこの子も誘われてたんだった。
あたし逃げるのに無我夢中で試合終わった後一目散に帰ったからなあ……。





　「お前が消えるから赤司めっちゃキレて、あたしストバスに引きずって連れてかれたんだけど！？」


　『かわいそうに』


　「見てここ！！ゲーム中、紫原にはたかれてたんこぶできた！！！」


　『かわいそうに』


　「何が言いたいかって言うと、お前を殴りたい」


　『はい、ごめんなさい』





ブチギレの愛結にあたしは平謝りを続けた。




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