放課後の教室と貴方の字 ２

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放課後に行こうかと思ったが朝、校門で斎藤さんと南雲薫さんがいた。

もう行かなくていいと分かっているけど一応行ってみる。教室を開ける。



A：居ない･･･。

原田：どうした？

A：ビクッ))!?



いきなり後ろから声を掛けて来たのは原田左之助先生。生徒から高い人気を誇る。

私は話した事はないが永倉先生のしつこい質問攻めにあっている時に助けてくれたのだ。

だから私はこの先生は嫌いじゃないけど好きでもない、つまり普通。



原田：驚くこたぁねぇだろ。

A：すみません。

原田：･･･誰か探してんのか？

A：いえ･･･



原田先生はいきなり「新八がいつもすまねぇ」と頭を下げた。その行動に驚きつつ

原田先生に頭を上げさした。



原田：あれでもあいつは本気で心配しているから、そこだけは分かってやってくれ。

A：重々理解しています。

原田：なら良かった、けど･･･

A：？

原田：一人で溜め込んで居るより誰かに話した方が良い。一人で溜めて崩れるな･･･
　 俺が言いたいのはそれだけだ、気を付けて帰れよ。



原田先生の背を見つめ、見えなくなと2年2組の教室に入る。斎藤さんの机の前に来ると

悪いと思いながらもシャ−ペンで書く･･･



A："崩れる"か･･･もう、遅いよ･･･



とっくの昔に崩れた。すべて、大きく欠落した心をどうしろと？失くした自分をどうしろと？

今の作られた自分をどうしろと？ 頭を抱えて泣いたあの日から、心に出来た扉に誰が入り込む？

この人か？他の誰かか？分からない。


『決してその子に近づいてはならぬ。おぞましい闇よ』


あるお爺さんが私を見ながら周りに言っていた言葉を書くと無心で教室を出た。

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