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「えおえお、あれやれ」
「…え?あ、うん」
あろまが小声でなにか合図すると、えおえおが目の前の大きな机を拳で叩きつけた。
その机は大きな音と共にまっ2つに割れてしまった。
…これがMSSP組恒例の脅し文句の一つでもある。
--…!?
「俺の右手もムキムキになってきたぞ」
FBも腕捲くりをしてなぜかポーズを取っている。
はたからみたらなにしてんだこいつらって思うけど、正直油断できない。
あぁ…ご愁傷さま。ここに来たら簡単に帰さないってを知ってて交渉に来たのか相手組は…。
--…っ!おめぇらやっちまえ!
--うぉぉぉぉ!
「おっしゃあ!おめぇらやるぞー!」
おう!と3人綺麗にハモって次々とチンピラ達を倒していく。
きっくんは長い脚で蹴りをかまし、FBは落ちるパンチで脅してから本気の右ストレートをかます。
あろまは身軽にかわしながらみねうちを決めたり、えおえおは戦いそのものを楽しむかのように笑顔で殴ったり家具を持ち上げて叩きつけたりしていた。
--…す、すびばぜんでじた…っ!ひ、ひぃぃ…!!
相手組は土下座をして一斉に撤退していってしまった。
「逃げやがったか。雑魚め」
『…どうすんのよこれ!?』
気づいたら部屋中は血痕やら家具の破片やらでめちゃくちゃ。
てかまた家の物壊されて唖然としている。
「しょうがねぇだろ、お嬢がえー○いデビューとかすっげえ嫌だし」
「俺は少し興味あるけどな」
「お・れ・も!」
だはは!とあろまときっくんが面白そうに笑っている。
一回殴ったろうかなこの人達。
「あーあ、また机買わないといけないのかあ」
FBが眉をハの字にして辺りを見回している。
『あれだけ家具を壊すなって言ったよ私!?』
ねぇ!と言いながらえおえおの腕に軽くパンチしてみる。
この人棒読みで「あでっ」とか言いながら全然微動だにしないし、やっぱ筋力おかしいよ。
「きっくんがやれって言ってきたんですー。俺悪くなーい」
『ちょっときっくんー!』
「えええ!?俺!?」
『全員今すぐここ片付けて。…片さなかったらご飯抜きです』
「まじかよ。おい、お前らすぐにやるぞ」
はぁ、と小さくため息を吐いて時間も時間なのでみんなのご飯を作ることにした。
---
「なぁ、FBもえおえおもやっぱ気になるよな?お嬢のえー○い」
「な、なにいってんだよ!」
「やだなー。お嬢が汚れるとこ見たくない」
「でもあいつ身体つきいいよな」
『…君たち?』
.
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作者名:もちぷよ | 作成日時:2023年1月10日 13時