混沌な如く:お題リク ページ42
※組のお嬢になってもらったのお話です。
「なるほど、そのエリアを譲渡してほしいと」
めちゃくちゃお硬いお話をしている最中。
私はこういうのダメで全然頭に入らない…。代わりにあろまが代理でやってもらっている。
どうやら別の組のお頭さんが今目の前にいるけど、私達が所有している土地の一部を譲渡してほしいと交渉しに来たらしい。
組でリーダーなのはFBだが、その組をまとめている頭としてはなぜか私だ。
頭だった父親はとある事件で命を落としてしまった。
母も…その事件に巻き込まれてしまった。
なので私1人きりになって最初はどうしたらいいのかと思ったが、その時いたのがこの4人だった。
--なんとかなりませんかねぇ。私達も金がなくて稼ぎどころが限られてしまっているんですたい。
「…それでその土地でなにをするおつもりで?」
--そら、風俗や賭博地にして稼ぐんですわ。もちろん、売上の2割はそちらにお渡しするつもりでっせ?
「だとよ。どうだ?お嬢」
『そ、それはちょっと…』
人の土地借りて法に触れそうなことで稼ぎされても困るんだが。
てかそもそもその土地どこですか…。私全然知りませんよ。
とんとん、と肩を叩かれて振り向くとFBがタブレットを見せてくれる。
小声でここだよこの土地。と教えてくれる。
…あぁ、ここ確か空き地で遊んでたとこだ。
--Aお嬢よ、そこをどうにかならんのかい?なんならここのイケメンな下っ端共を選んで引き取ってもいいんでっせ?
『いや、いらないです…。ここ個人的に思い出深い所でもあるのでお借りすることは…』
すると相手は舌打ちをして立ち上がり、ドンッと机に足を置く。
思わずビクッとしてしまったが、すぐに4人達が立ち上がって私の周りを守るように囲った。
--なんだぁ?お前ら4人で俺たちに勝てるとでも思っとんのか!?
するときっくんが舌打ちをして大きなため息を吐いた。
「ごちゃごちゃうっせぇなぁ…言いたいことそれだけ?」
「人数多ければ強いと思っているのも終わってんな」
あろまが煽るように挑発をする。
『ち、ちょっと煽るのやめよ…!?』
--…っはん!潔くほざきやがって!お前らとっちめてそこのお嬢をもらって金稼ぎでもしたろうけぇのう!
ピクッと4人が反応する。
あ、これまさかスイッチ入ったやつじゃないですか?
「…てめえ、今なんつった?」
きっくんがいつもより低めのトーンで相手を睨みつける。
3人もそれぞれ前に出て関節ならしたりと準備をしていた。
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作者名:もちぷよ | 作成日時:2023年1月10日 13時