【m.ss.p】混沌な4人たちと一緒に【短編集】 (ページ24)

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組のお嬢になってもらいましたページ24

※ヤクザネタ注意、あとにわか知識です…。

「お帰りなさいませ、Aお嬢！」

『だからお嬢って呼ぶのやめてくれませんか…！』

「とんでもございやせん！私達を救ってくれた命の恩人に呼び捨てだなんて、亡きお嬢の旦那に顔向け出来やせん！」

お嬢ぉぉ！と濁音付きそうな大声で追いかけてくるのが、組の長であるFB。
いつもはまとめ役としてしっかりとやってもらっているが、肝心な時に噛んだり、時々発作なのか奇妙なことをしだす掴み所がわからない人だ。
だけど彼を怒らせたらかなり怖いと知ったのは、この前の他の組との話し合いの時に見て知った。
彼の背中には錦鯉の刺青がある。けど本人は刺青自体は嫌らしくていつか消そうとしているらしい。

「あ！おごぉ、お帰りなさい！おごぉ！」

『お、おごぉ…？』

「おごぉ！」

意味不明なことを発してるこの高身長でイケメンヤクザ。まさに彼こそが残念なイケメンと言われてもおかしくない彼はきっくんと呼ぶ。
普段はどこか抜けているが、ナメてたらやられる。抗争とかになると彼は豹変したかのようにかっこよくて様になる。
しかも組の中では彼が最年長なのに、普段の知能や行動は何故か最年少だ。…でも彼は組の中では一番頭が良いのだ。
背中には天使のような羽の刺青があり、ちょっとヤクザらしくないけど彼の強いこだわりでもあるのだろう。

「おっと…いたのか、ちびお嬢」

『あ、あなたも背そこまで…』

「…あぁ？」

彼はこの業界では有名で知られる通称「鬼のあろま」。
交渉などはいつもあろまの担当でもある。そして暗殺なども彼の担当。遠距離武器を持たしたら彼の無双が始まってしまう。
彼を怒らせたら言わずもがな…。刀を持ってずっと追いかけ回されてしまうだろう。
普段の移動も彼が運転してもらっているのも助かってたり。
背中にはもちろん、般若の刺青がある。

「お嬢、肩揉んであげましょうか」

『あ、ありがと…でも肩凝ってないから大丈夫ですよって…い、痛いです！？痛い！！』

「…逃すか」

マッサージだと言い張ってあちこち触るこのむっつり紳士ヤクザが、えおえお。
普段は物静かではあるが、いろいろ手伝ってもらったり身の周りを守ってくれる頼もしい人だ。
握力も組の中で一番あって、なぜか人の組の物品を壊して脅す担当になってもらっている。
背中の刺青には虎となぜか可愛い猫が2匹いる。

この4人のカオスなヤクザさん達に守られながら、私は平凡な暮らしを望んでいる…？

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