異変6 ページ10
私は教室の隅に蹲り落ち込んでいた。
桃井「希望を持ってAちゃん!
もしかしたら、数日たったら元に戻れるっていう感じかもよ?」
A「……」
(黄瀬)「そうッスよ桐谷さん!希望を持つッスよ!前を向くッス!」
A「……」
さつきが励ます?のはわかる。
でも黄瀬君、あなた違うでしょ!落ち込む側でしょ!?なんで応援してんの?
まさかもう開き直った…?それともポジティブ過ぎるだけ?…羨ましいわ。
A「……黄瀬君は嫌じゃないの?」
少しだけ顔を上げ、黄瀬君に聞く。
(黄瀬)「?何がッスか?」
A「もし仮に、数日経つと元に戻るんだったとしたら、その日まで桐谷Aとして過ごさないといけないんだよ?」
黄瀬君は人気者だ。
そんな彼が、私みたいな地味で冴えないモブを演じなければいけないなんて、嫌でしょ?
私はその逆だ。
その日まで、黄瀬涼太として過ごさないといけないなんて無理。人と接すると顔が引きつっちゃうし、変にテンパってしまう。
そして黄瀬君が変人扱いされる。私のせいで。
(黄瀬)「…嫌じゃないッスよ?」
A「!」
(黄瀬)「むしろ、嬉しいっていうか…」
うっ嬉しい…?
少し照れたように笑う私の顔。
私の顔の筈なのに、今は何故か黄瀬君にしか見えなかった。
(黄瀬)「ぶっちゃけると、このクラスであんまり話したことないのは桐谷さんだけなんスよ
俺、皆と仲良くしたいから…その…
入れ替わったことで、桐谷さんのいろんなこと沢山知って……
なっ、仲良く……なれたらいいなぁと思うと…
そのー…嬉しくて!」
ニカッと眩しい位に笑う黄瀬君。
A「……なに、それ」
自分でもわかる。今、私の顔は真っ赤だ。
そんな言葉をドストレートに言われると、誰でも照れるよっ…!
桃井「あ!Aちゃん照れてる〜!」
(黄瀬)「え!マジスか!?」
A「……照れてない」
(黄瀬)「惚れても……いいんだぜ?(イケヴォ)」
A「やめて私の体でそんなこと言わないで?」
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hay(プロフ) - 外園南さん» ありがとうございます!はい、頑張ります! (2017年8月23日 17時) (レス) id: 433da372d6 (このIDを非表示/違反報告)
外園南 - 面白い!続編も頑張ってください! (2017年8月23日 14時) (レス) id: 875a9367f9 (このIDを非表示/違反報告)
hay(プロフ) - アミットさん» ありがとうございます!嬉しいです!黄瀬君はいい人なんですよ(キリッ)お風呂のお話はこの作品が一通り完結した後、番外編みたいな感じで書こうと思ってますので、それまでお待ち下さい! (2017年8月18日 23時) (レス) id: 433da372d6 (このIDを非表示/違反報告)
アミット - やばいですwwめっちゃ見てて面白いです!なんか黄瀬がいい人で驚いてますwあと、気になったのですが、二人はお風呂どーしてるんですか? (2017年8月17日 23時) (レス) id: cdec8a6db8 (このIDを非表示/違反報告)
hay(プロフ) - 彩乃さん» コメントありがとうございます!面白いですか?楽しんでいただけて嬉しいです!はい、頑張ります! (2017年8月3日 23時) (レス) id: 433da372d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hay | 作成日時:2017年6月3日 14時