絶対赤司(王政)？とことん逆らってやる！２「黒子のバスケ」

無理してまで ページ45

赤司side



レオは黒髪のロングウィッグをかぶり、
小太郎は赤のニット帽。

僕は真太郎がつけているようなふちメガネと、
黒のキャップ帽子をして店内に入った。









…………準備がよすぎる。普通ここまでやるか？
少し怖いんだが……。







(玲央)「……いたわ。近くに座りましょう」



僕達はA達の斜め後ろ側に座る。




(根武谷)「うんめぇ〜！！
Aももっと食えよ！」


「は、はいっ…」






ここからそう間隔は離れていないから、
二人の会話がはっきり聞こえる。





(玲央)「もうっ！ほんとにあいつはバカね！
女の子があんなに牛丼食べられるわけないでしょう！？(ﾎﾞｿ)」


(葉山)「あれはねー無理だわ(笑)」








Aはおそらく、
大盛りの牛丼を食べている。まだ半分くらい残っているが、もうたべられないんだろう。顔が死んでいる…









(玲央)「Aちゃ〜ん…！
もう無理して食べなくていいのよ！？(ﾎﾞｿ)」






「(モグ………モグ…)」








……少し、また少しずつ、牛丼を口に運んでいった。青い顔をしながら。









……………………そして









「……………ご、ごちそうさま…………です」









見事に完食した。



これには感動した。
あの量をまさか平らげてしまうとは……
やるな、A。





(根武谷)「すげーぞA！よく食ったな！」


「あはは……ありがとうございます…

もう食べられなi(根武谷)「2杯目いくか！！」…………え」







「「「(は！？)」」」









2杯目だと…………？
あんなに無理して食べていたのにか？








(玲央)「2杯目！？ 何考えてんのあの脳筋ゴリラは！！(ﾎﾞｿ)」


(葉山)「ヤバいよ！Aちゃん殺されるよ！(ﾎﾞｿ)」


(玲央)「な、なんとかして、助けてあげられないかしら！？」









Aを見ると、もうこの世の終わりのような
絶望的な顔になっている。









…………っ









…………仕方ないな。







Aは永吉に、せっかく勧めてもらった牛丼を平らげないと、人として悪いと思ったのだろう。


だから、無理をしてまで食べた。









…………その努力に免じて、今回は助けてやる。









(赤司)「フッ……

借りはきちんと返してもらうからな？A」

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