絶対赤司(王政)？とことん逆らってやる！２「黒子のバスケ」

母性本能 ページ32

(赤司)「………そうか」



なぜか赤司は、
妙に納得したような表情をした。



「ごめん、嫌だったよね」


(赤司)「いや、違うんだ」


「え？
それは私にされて嬉しかったという意味？w」


(赤司)「自惚れるな」


「アッ、ハイ」




冗談で言ったつもりだったんだけど…
そういえば赤司は冗談通じないんだった。



(赤司)「………夢を見たんだ」


「夢？」


(赤司)「あぁ…
僕が小学生くらいになっていて、母さんに抱き締められて……



頭を撫でてもらった夢だった。」









…









…









…………胸がきゅんとなった









そうだった…
赤司は小さい時、お母さんを亡くしていて…








(赤司)「今更こんな夢……と思っていたが、
Aと一緒に寝たからか…なるほどな。」







赤司が何か言っていたが、私には何も頭に入ってこなかった。









「赤司………」


(赤司)「なんだ？」


「おいでっ！(バッ！)」



私は両手を広げた。




(赤司)「………？」









……何コイツみたいな顔をされてる。
ちょっとやめてくれる？イタい人みたいじゃん









「もう！抱きついていいよって意味！」



(赤司)「……………は？なぜだ？」



「私の母性本能がそうしろって言ってる。

さぁ…おいで？(ｲｹｳﾞｫ)」







お母さんの夢を見るってことは、それだけ母の愛情に飢えているってこと。

そんな事を女の私が聞いたら、母性本能が反応しないわけなくて。
同級生の男友達とか、そんなの気にしない。
とにかく今は、抱きついてもらいたい。
赤司の為にも、私の為にも←









(赤司)「いや………いい。」





「さぁ………さぁ…！(ｼﾞﾘ……ｼﾞﾘ)
照れてないで！」







(赤司)「照れてない。 ……っ！
やめろ来るな！これは命令だ！」









その10秒後、
私と赤司の鬼ごっこ(in赤司家)が始まった。




結局赤司の足が速すぎて、捕まえられなかった。









………チッ←

手→←恐怖のハサミ

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