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28:命の灯火 ページ29

〜巨大樹の樹木にて〜


森中でいくつもの狼煙が上がる。


「どうやら終わったようだ」


馬に戻るぞ。という掛け声で、
皆が一斉に立体機動で馬の元へ行く。


「いいかガキンチョ、お家に帰るまでが壁外遠征だからな」

「もう...分かりましたって」

「お前ら...二人とも────」


パシュゥゥゥゥゥ


近くで煙弾が上がる。


「おっと...きっとリヴァイ兵長からの連絡だ」

「兵長と合流するぞ!話は帰ってからやれ!」


「......」


しばらくして、遠くから緑のマントを羽織った人が近付いて来た。

でも、何でブレードを持って顔をフードで隠しているんだ...?


「リヴァイ兵長......いや違う」

「誰だ?」


“ソイツ”は目にも止まらぬ速さで移動した。


ヒュン


次の瞬間、グンタさんは樹木にぶつかった。

グンタさんの“うなじ”は、首の半分近くまで削がれていた。


「エレン、A止まるな!進め!」

「誰だ!」


カッ


「来るぞ!女型の巨人だ!」


ピンク色の体、金髪。

そして忘れる事なんて出来ない冷酷な瞳。


「俺達三人で女型の巨人を仕留める!
エレンとAは全速力で本部を目指せ!!」


「私も戦います!ペトラさん達を残すなんてできません!」


嫌だ。

ペトラさん達まであの肉片になるなんて嫌だ。


「A!アイツはまだ新兵だ!
エレン一人で逃げられるとは思えない...」

「そうだぞA!お前はあの巨人小僧を守れ!俺達はあのリヴァイ班の一員なんだぞ!」

「大丈夫よA、アイツは私達が仕留める」


「「「必ず生きろ!エレン、A!」」」


「くっ...」


「我が班の勝利を信じてます!ご武運を!」


そう言うと、エレンは身を翻して本部を目指した。


「エレンッ...」

「さぁ、行って!」

「分かりました...!」


私はエレンの後を追いかけた。

ペトラさん達が絶対に仕留めてくれる。そう信じて。


エルドさんが女型を引き付ける。

女型の巨人の攻撃をギリギリで避け、
その隙にペトラさんとオルオさんが目を削いだ。


女型は咄嗟にうなじを守った。視力が奪われたので、攻撃をする事も出来ないのだろう。

この好機を逃す訳がない。女型の肩を削ぐ。


ガスをフル回転させ、着実に肩の筋肉を削いだ。

その攻撃の甲斐あってか、女型の巨人の腕が落ちた。


やっぱりリヴァイ班は並の兵士と違う。


「スゲェな...リヴァイ班...」

「うん」


すると突然、リヴァイ兵長の言葉を思い出した。

嫌な予感がした。

29:残酷→←27:進め、自分の選択を信じて



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設定タグ:進撃の巨人 , 死ネタ , 時雨サト   
作品ジャンル:アニメ
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抹茶タピオカ2号(プロフ) - 時雨 サトさん» え?!本当ですか!ありがとうございますm(_ _)mゴツ!とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年5月22日 18時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 サト - 抹茶タピオカ2号さん» 観覧ありがとうございます!抹茶タピオカ2号さんの作品も見させて頂いております!ビックリしすぎて発狂しそうです←キャアアアア(( (2020年5月22日 15時) (レス) id: bf2420a828 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年5月21日 16時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 サト@ギガ容量が絶滅危惧種 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年5月20日 15時

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