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｢日向を好きなのは、お前だろ？｣
倉持の言葉を聞いた俺は固まってしまった。
けどそれは一瞬で。すぐに理由を問いただした。
｢なんでそう思うって……だれでもわかるだろそんなの｣
部員なら殆どのやつが知ってるよ。
その答えに俺はまたキャップを落とした。
それを見て独特の笑い声をだす倉持。
｢確かに日向のことは好きだけど、そういう意味の好きじゃ……｣
恋愛面の好きじゃない。そう言いたいのに言葉が詰まってしまう。
頭の中に日向の笑顔が浮かんでくる。
なんか、こそばゆい感じになった。
倉持は面白そうな顔で俺を見ながら｢まあ、頑張れよ｣と言って肩を叩いた。
｢頑張れって……」
なにを、と聞こうとしたとき
｢御幸、倉持！俺らの番だ。行くぞ｣
先輩に呼ばれた。俺達の番になったようだった。
その声を聞いてベンチから腰を上げる。
グラウンドに出るとき、ちらっと日向のほうを見た。
さっきの話のせいか、胸が騒がしい。
倉持のやつ……なんであんな話を……そう思いながらも日向から目を離せなかった。
すると、日向が俺の方を向いた。
しっかりと、俺達の視線があった。
日向は俺を見て「御幸くん、頑張れ！」と声をあげた。
普段はギャラリーの声なんて気にしたことは無かった。集中してたし聞こえてはいるけど、特にそれを拾うことはなかった。
だけど、日向の声は騒がしい環境の中ではっきりと聞こえた。日向の、青道じゃなくて、俺だけに向けた声援。
そう考えると、なぜか自然と疲れは飛んでいって、頭も冴えてくる。
俺は拳を日向の方に突き出して、口パクで「がんばる」って伝えた。
普段はしない自分の行動が恥ずかしくなって、帽子を深くかぶり直して持ち場に走った。
｢リードしているからって気を抜くなよ！気を引きしめていけ！｣
｢はい！｣
結果、練習試合は青道の勝ちだった。
今日の試合は、自分で言うのもあれだけどとてもいい動きができた。
日向のおかげなのかもしれない、なんて。
｢また顔ニヤけてるぞー手を動かせー｣
｢倉持くん黙って。早く片付け終わらせるぞ｣
なんで俺が怒られてんだよ、って倉持に蹴られる。
それを見た先輩達に2人して怒られたのは言うまでもないだろう。
ふとフェンスの向こうにいる日向を見ると、誰かと電話してるようだった。
俺の視線に気づいたのか、日向が俺の方を向いて、手をヒラヒラとふった。
早く片付けて日向のとこ行かねえと、なんて思いながら俺もそれに返した。
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甘茶バニラ(プロフ) - キンキングさん» コメントありがとうございます！本当に受かって良かった……！良い新年を迎えられそうです！そして、好きだと言ってくださってとっても嬉しいです！頑張ります！！本家様の御幸君のイメージを悪くしないよう、興味を持ってもらえるようこれからも頑張ります！ (2016年12月25日 22時) (
レス) id: 58dda532bb (このIDを非表示/違反報告)
キンキング - 受かって良かったですね！おめでとうございます。この小説とても好きです。頑張ってください。御幸君可愛いくて格好いいです。 (2016年12月23日 13時) (レス) id: 5282c6bdb5 (このIDを非表示/違反報告)
甘茶バニラ(プロフ) - スズみんさん» コメントありがとうございます！返すのが遅くなりすいません！そうですね。亮さんもなんだかんだで夢主ちゃんのこと大事に思ってますね。微笑ましい……()御幸くんの応援ありがとうございます！頑張ってくっつきますように！！更新頑張ります！ (2016年12月4日 11時) (レス) id: 58dda532bb (このIDを非表示/違反報告)
スズみん - 面白いです！亮さんも何だかんだ夢主ちゃんのこと好きなんだなって思いました。御幸くんがんばれ！次の更新も楽しみです！ (2016年10月20日 9時) (レス) id: 73a109ad5b (このIDを非表示/違反報告)
甘茶バニラ(プロフ) - 龍神さん» コメントありがとうございます！距離置いてても御幸は夢主ちゃん気になって目でおってるんですよ…全く素直になってほしいものです…() 更新頑張るのでよければ続きを楽しみにお待ちください！コメント本当にありがとうございました！ (2015年11月28日 18時) (レス) id: 49134330fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘茶バニラ | 作成日時：2015年4月30日 7時
