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「約束破る奴は排除すべきだと思うんだよね」

「……」


翌日、釘崎と伏黒が見たのは、腕を拘束している五条と、されている側の永広であった。


「…済まなかった五条。しかし、もう授業の時間がな……」

「授業の前に、隈出来てるから休んだ方がいいんじゃないの?」


釘崎がわざわざそう言うのも無理が無い。永広の目元には真っ黒な隈が出来ており、五条にすぐ言い返せない程にはやつれていた。


「そうしたいのはやまやまなんだがな…時間が無く……反転術式では疲労を回復出来なくて…」

「あの後すぐ来るって言ってたのにまた2件も祓ってきたのだーれだ」

「私だ…」

「怒るよ」


五条がペシッと永広にチョップを食らわせる。永広は「痛い」と言って、項垂れた。

術式を使えぬ程弱っている教師程役立たないものはないだろう。


「いいんですよ、永広さん。任務が術師にとって大事なのは理解していますし」

「ありがとう伏黒君…しかし、君達に教育を施すのも任務だ。“教師のバイブル!教育に必要な10のこと”と言う書物も読んだから、きっと大丈夫」

「多分それ大丈夫じゃない奴ですよ」


相変わらず拘束されている永広に伏黒は話しかけるも、多分重症である。


「永広さんを解放してください、五条先生」

「恵、これ最新のマッサージだから」

「そうなのか」

「騙されないでください永広さん」


五条が舌打ちをして永広をそのまま解放する。いきなりであり、疲労困憊の永広は、「へぶっ」と言って床に落とされた。


「うわっ、サイテーね」

「そう言わないでよ野薔薇。先に約束破ったのAだし」

「それは本当に済まなかった…2回ほど窓に呼ばれてしまって…」

「ん?任務全部断ち切ったとか聞いたけど…」

「それは公の方の任務だな…個人的な任務の方は五条を辿っていないルートだから」

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作成日時:2021年3月9日 0時

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