【歌い手】車椅子歌い手3【男主】

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時間はあっという間に過ぎていき、今日は退院の日




入院している間は優やまふくんはもちろん、そらるさんや渉さんなどたくさんの人がお見舞いに来てくれた


鈴木さんが来て、
「僕が無理言ったせいで、バグくんが入院することになってごめん！」


と土下座をしてきた時はびっくりした


お詫びにとくれた奥さん手作りのクッキーはとても美味しかった




そして、今日はそらるさんが来てくれている



そ「荷物はこれで全部？」



『はい、ありがとうこざいます』



そ「じゃあ行こうか」



退院の手続きも終わり、あとは帰るだけ



そらるさんが俺の服や、見舞いでもらったものなどを持ってくれている


病室を出ると俺を担当してくれたお医者さんが立っていた



眼鏡をかけて、少し怖いイメージの医者だ



医者「もう、無理をして倒れるということがないようにしてくださいね」


『はい…』



医者「ご友人さんも、大変なことになる前にすぐに止めるようにしてください。それじゃあ、お元気で。


また何かあったら来てください」




『ありがとうございました』



そ「あの先生少し怖いね」





廊下を歩いていく先生を見てそらるさんが呟く



本当は優しい先生だと思うんだけどね



実際ここまで見送りに来てくれている訳だし




…まあ、子どもには怖がられて泣かれそうだけど





そ「タクシーも待ってくれてるし行くよ」




『あ、はい』

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