ずっと、好き 。【歌い手短編集】

そらまふ◎「猫の日は猫にご注意を」2 ページ4

貴方視点





『あ、あ、あの..どちら様、ですか..?』




これで名乗られても困るけど、とりあえず訊いておいた。




？「...え。」




？「あ、そっか、俺ら今...」




そう言い、二人は後ろを向いてゴニョゴニョ何かを話していた。




数秒話し合って、金髪の人が勢いよく私の方に振り返った。





？「ボク、まふ!!猫のまふだよ!!」



？「そらる。..分かるよね ?」




『..え、ええええええぇ!!???』




ま「ボクら実は、猫の日にだけ 人間になれる能力を持ってるんだ。


でも、去年までは力をコントロールして、人間にならないようにしてたんだ。Aが怖がらないようにね」




そ「でも、あのおやつに 力を暴走させる何かが入ってたらしくて、こうなった。」



『え、そ、そうだったの？




あのおやつ...ごめんね』




おやつ、美味しくなかったかな...


そう思ってると、感情を読み取ったのか おやつは美味かった と二人は言った。




ま「..でね、せっかく人になれたから、お願いがあるの」




そうだ、まふとそらるは今人間なんだ。



楽しいことたくさんしてあげないと..!




そ「..待って、まふ、じゃんけんしよう」



そう言って 二人は何故かじゃんけんをしていた。




勝ったのはそらるらしく、私はそらると向かい合って座っていた。




そ「..んー...じゃあまず..」



そう言い、次に体温を感じたのは首もと。




同時に、水音も聞こえた。



『ちょ 、そ、えｯ そらｯ..』




そらるに、首もとをキスされてる。




そう思うだけで、顔が赤くなった。




そらるは、首もとをやめて、太股や腕、頬などにも たくさん口づけをしていく。



口元に触れなかったのは、彼なりの優しさなのかもしれない。



ま「はーい、そらるさんストップー！！


次、ボクだから！ボクは手加減しないからね ..?」



妖しく微笑むと、服の中に手が入ってきた。




『え、ま、まふ、それは..』



ま「言ったでしょ、手加減しないって..」




そう言い、私を後ろのソファーに押し倒した。




まふは、その上に馬乗りをする。




そ「おい、まふ それ以上はナシ」



ま「えー？そらるさんも一緒にやりません？」




そらるは、黙ったまま 私の頭をそらるの膝に乗せた。




私の下半身にまふ、上半身にそらる。




『ちょ、二人、何して...?』




二人妖しそうに、優しく笑った。




" 楽しいこと "とだけ呟いて。








猫の日の猫は、危険なのです 。

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