第97話 ページ3
私をからかいたかったわけではない?でもあんなに大笑いしていたし、一体何が目的だったんだろう。
『気になることははっきりさせないと気が済まない性分なんです。だから教えてください。』
諸「しかし、真純さんと約束していますので…」
『真純ちゃんには絶対言わないって約束しますから、お願いします!』
両手を合わせて、高明さんの目をじっと見つめてお願いした。
真純ちゃんとの約束を守り通そうとする高明さんは立派だけど、私も真純ちゃんの秘密を知りたい。
じっと見つめていると、高明さんは私と目を合わせたまま優しく笑った。
諸「降参です。Aさんからそんなにかわいくお願いされたら誰も勝てませんね。」
『えっ、今のかわいかったんですか?』
諸「Aさんは何をやってもかわいいですよ。真純さんが私とまだ和解していないように見せかけていたのは、Aさんに早く会いたかったからなんです。」
『私に早く会いたかったってどういうことですか?』
諸「真純さんから聞きましたが、真純さんが目を覚ましてからAさんとは一度も会ってないそうですね。」
『事件で忙しかったし、高明さんや蘭ちゃんたちがいるなら大丈夫かなって思ってたんですけど…』
諸「真純さんは私や友達ではなく、Aさんに会いたかったんですよ。」
『そういえば、園子ちゃんから電話があった時、真純ちゃんが私に会いたがってるって言ってました。』
諸「Aさんはプライベートより仕事を優先する性格だから、Aさんは必ず事件の後処理を終えてからここに来ると真純さんは予想していました。そこで、私とさらに仲が悪くなったと言えばAさんは心配して駆けつけてくれるだろうと考えたんです。」
『そうだったんだ…私、真純ちゃんのこと何にもわかってあげられてなかったです。怪我した妹を他人に任せて自分は仕事を優先させるなんて、私ってほんとにダメな姉…』
諸「そんなことありませんよ。真純さんは、懸命に仕事をしているAさんが大好きだと言っていました。」
仕事をしている私が大好き…だからこの前の事件で真純ちゃんは全く口出しして来なかったのか。
諸「それから、真純さんはAさんのことを心の底から尊敬しているらしく、誰にも渡したくないほど大切なお姉さんだそうですよ。」
『もしかして真純ちゃんが高明さんを嫌っていたのは、そういうことだったんですか?』
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おひたし(プロフ) - ちー子さん» コメントありがとうございます。説明が不足して申し訳ありません。パスワードは半角小文字で英単語6文字を入力していただければ開くと思うのですが、どうしても開かない場合はまたご連絡ください。 (2019年12月15日 7時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
ちー子 - いつも楽しみに見てます。番外編のこと何ですがパスワードを入れても開かないですが、パスワードは入力の上のパスワードでいいんですよね。 (2019年12月15日 0時) (レス) id: e1506e4f67 (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - かずささん» コメントありがとうございます!私も諸伏警部が大好きで、諸伏警部の作品が少ないのでこの話を書き始めたんです。楽しんでいただけて私としても嬉しいです!これからもよろしくお願いします!最近忙しいので、更新はもうしばらくお待ちください… (2019年11月28日 10時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
かずさ(プロフ) - 諸伏警部大好きです!あまり諸伏警部落ちの作品がないのでこの作品を読めてとても嬉しいです!!更新されるのが楽しみです!応援しています!頑張ってください!!! (2019年11月27日 0時) (レス) id: 189adfe0dc (このIDを非表示/違反報告)
名無し65455号(プロフ) - おひたしさん» はい!これからも五月雨でよろしくお願いします! (2019年11月6日 19時) (レス) id: d7c3512a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おひたし | 作成日時:2019年11月4日 14時