第96話 ページ2
世「もう夜だし、A姉たちは帰っていいよ。ボクは一人で大丈夫だから。」
『本当に?寂しくない?』
世「大丈夫だよ。A姉は心配性だなぁ。」
高明さんのことを心配性とか言いつつ、私も真純ちゃんに対して心配性だったんだ。人のこと言えない…
『何かあったらすぐ電話していいからね。真夜中でも話を聞くから。』
世「わかったわかった。諸伏警部、これからもA姉をよろしくな。」
諸「ええ、何があってもAさんを守り通します。」
世「頼りにしてるよ、お義兄さん。」
真純ちゃんが高明さんをお義兄さんと呼んだ…!これはもう二人が本当に和解したって信じていいよね⁉
ベッドに座ったまま笑顔で手を振る真純ちゃんに手を振り返して病室を出た。暗い病院の廊下を二人並んで歩きながら自然と手をつないだ。
『真純ちゃんはあの話を聞いてどれくらいで納得してくれたんですか?けっこう時間かかりました?』
諸「いえ、あの話をする前から友好的でしたよ。私を嫌っていたのには、彼女なりの理由があったようです。」
『私がいきなり結婚するとか言い出したからじゃないんですか?』
病院を出て駐車場に停めてある高明さんの車に乗った。仕事終わりにそのまま車でここに来てくれてたんだ。
諸「それもあったようですが、本当の理由は違います。Aさんには言わないでほしいと言われていますので話せませんね。」
『ええー、何それ、すっごく気になります。私には言えない内容なんですか?』
諸「妹ならではの理由、とまでしか言えません。」
妹ならでは?私も一応妹という立場でもあるけど全くわからない。
例えば、秀一兄さんが結婚すると言って突然婚約者を連れてきたとする。その婚約者が容姿端麗で頭脳明晰だったとしたら。
私ならその人を嫌うより仲良くなりたいって思うけどな。これから家族になるわけだし。実際私は由美さんと仲がいい(と勝手に思っている)。
付き合っていた彼女が亡くなったから他の人に乗りかえたとか、そういうのはあまり気にしない。これは私が経験したからそう思うのかもしれないけど。
『全然わからないです。何かヒントください。』
諸「そうですね、私と真純さんが共謀したことに関係があります。」
『あれって私をからかいたかったからですよね。それと何が関係してるのかな…?』
諸「あれは真純さんの考えたことですが、決してAさんをからかいたかったわけではないんですよ。」
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おひたし(プロフ) - ちー子さん» コメントありがとうございます。説明が不足して申し訳ありません。パスワードは半角小文字で英単語6文字を入力していただければ開くと思うのですが、どうしても開かない場合はまたご連絡ください。 (2019年12月15日 7時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
ちー子 - いつも楽しみに見てます。番外編のこと何ですがパスワードを入れても開かないですが、パスワードは入力の上のパスワードでいいんですよね。 (2019年12月15日 0時) (レス) id: e1506e4f67 (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - かずささん» コメントありがとうございます!私も諸伏警部が大好きで、諸伏警部の作品が少ないのでこの話を書き始めたんです。楽しんでいただけて私としても嬉しいです!これからもよろしくお願いします!最近忙しいので、更新はもうしばらくお待ちください… (2019年11月28日 10時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
かずさ(プロフ) - 諸伏警部大好きです!あまり諸伏警部落ちの作品がないのでこの作品を読めてとても嬉しいです!!更新されるのが楽しみです!応援しています!頑張ってください!!! (2019年11月27日 0時) (レス) id: 189adfe0dc (このIDを非表示/違反報告)
名無し65455号(プロフ) - おひたしさん» はい!これからも五月雨でよろしくお願いします! (2019年11月6日 19時) (レス) id: d7c3512a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おひたし | 作成日時:2019年11月4日 14時