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第98話 ページ4

諸「ええ、大好きなお姉さんを私に取られると思ってしまったようです。」


そのあと高明さんから聞いた話では、私が結婚したら真純ちゃんから離れていって、見向きもしてくれないんじゃないかと真純ちゃんは思っていたらしい。


でもその反面、私が選んだ人だから高明さんのことを本当は信用していて、私の結婚も全く反対してなかったみたい。


この2つの感情の狭間で葛藤した結果、反抗的な態度をとってしまったらしい。


今すぐ病室に戻って真純ちゃんを抱きしめて頭なでなでしてあげたくなった。


高明さんに嫉妬してたなんて、真純ちゃんかわいすぎ!私はどこにも行かないよ。離れていても心はずっと真純ちゃんのそばにいるよ。


『実は私も、ちょっとだけ真純ちゃんに嫉妬してたんですよ。』


諸「Aさんでも嫉妬するんですね。意外です。」


『私だって人間ですから嫉妬くらいしますよ。高明さんと真純ちゃんが仲良く二人で秘密作ってるから、もしかしたら真純ちゃんに高明さんを取られたらどうしようとか、ちょっと思ったりしました…』


言いながら恥ずかしくなってきてだんだん語尾がすぼんでいった。何言ってるの私は。


恥ずかしくてうつむいてしまった私の頭の上に高明さんの温かくて優しい手が乗った。


諸「さすがは姉妹、考えることが似ていますね。」


頭に乗っていた手がスルッと頬を撫でてからあごに到達し、軽くあごを持ち上げられた。


諸「安心してください。私が愛しているのはAさんだけですよ。」


そう言ってからゆっくりと顔を近づけて優しくキスしてくれた。


恋人になってから、特に同棲してからは幾度となくキスしてきたけど、こんなに体の芯からとろけるようなキスは初めてかもしれない。満たされるってこういうことなんだね。


高明さんが愛しているのは私だけ、でも私が愛しているのは高明さんだけではない。ヒロもいる。


そのことを思うと申し訳ない気持ちでいっぱいになる。だから、私も高明さんを愛してるってことを全身全霊で伝えないといけない。


唇を離してから高明さんから少し目をそらしながら、普段は言わないようなことを言ってみた。


『…もっと…してほしいです…』


高明さんは答える代わりにもう一度私の頭の撫で、再び唇を重ねた。


私が愛を伝えるためにできることは、思いっきり甘えること。本当に心を許した人にしか甘えない私の性格を、高明さんはきっとわかってくれている。

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おひたし(プロフ) - ちー子さん» コメントありがとうございます。説明が不足して申し訳ありません。パスワードは半角小文字で英単語6文字を入力していただければ開くと思うのですが、どうしても開かない場合はまたご連絡ください。 (2019年12月15日 7時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
ちー子 - いつも楽しみに見てます。番外編のこと何ですがパスワードを入れても開かないですが、パスワードは入力の上のパスワードでいいんですよね。 (2019年12月15日 0時) (レス) id: e1506e4f67 (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - かずささん» コメントありがとうございます!私も諸伏警部が大好きで、諸伏警部の作品が少ないのでこの話を書き始めたんです。楽しんでいただけて私としても嬉しいです!これからもよろしくお願いします!最近忙しいので、更新はもうしばらくお待ちください… (2019年11月28日 10時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
かずさ(プロフ) - 諸伏警部大好きです!あまり諸伏警部落ちの作品がないのでこの作品を読めてとても嬉しいです!!更新されるのが楽しみです!応援しています!頑張ってください!!! (2019年11月27日 0時) (レス) id: 189adfe0dc (このIDを非表示/違反報告)
名無し65455号(プロフ) - おひたしさん» はい!これからも五月雨でよろしくお願いします! (2019年11月6日 19時) (レス) id: d7c3512a33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おひたし | 作成日時:2019年11月4日 14時

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