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漆ノ鳥_ ページ8

夢主様side

「俺!怪我あらへんよ!!!
やからそんなに心配せんで大丈夫!!!」

『え?』

「確かにAが落ちてきた時はびっくりして
思わず下敷き?になってもーたけど!
Aめっちゃ軽いし!どこも痛くない!!!」

『ほ、ほんとですか?』

「ほんと!ほら!みてよ、飛べるし走れるで?」

そう言って飛んだり走ったりして見せてくれる坂田さん。

「ね?だからそんな泣きそうな顔せんといてや。」

そう言って私に近づいてきてそっと私の両頬に
手を添える。

「それに!!!俺笑っとるAが好きやよ。」

そう言って口角をむにっと指で上げられる。

「ね?笑って?」

『そ、それはありがとうございます。。。』

目を逸らしながら言う。

「そーや!Aに見せたいものがあるんよ!」

「こっち!!!」
と言われ手を伸ばされる。
その手を掴んで2人裸足で中庭の中を駆ける。

色とりどりの花たち。
庭師が手がけているだけある。
とても美しい。

「これ!!!」

『つば、き?』

目の前には真っ赤な椿がさした木。

『綺麗。。。』

「やろ?庭師に頼んで植えてもらってん!」

「椿が咲いとる木とかあんまり売ってないらしくてな」

「庭師には無理させてしもーてんけど」

「めちゃめちゃ綺麗やろ?」

そう優しく微笑む坂田さん。
椿も綺麗だけど坂田さんもとても綺麗だ。

『はいとっても綺麗です。』

「よかった、」

「また一緒に椿みにきてくれへん?」

こちらを見ず、椿をながら坂田さんが言う。
こころなしか少し頬が赤く見える。

『次は飛び降りたり落ちたりするんじゃなくて
ちゃんと1階から下履を履いて見にしましょうね』

と笑顔で言うと、

「はーい」

と坂田さんも笑顔でかえしてくれる。

「坂田様!?Aさん!?どこです????」

2階から禿の声が聞こえる。

『そろそろ戻りましょうか。』

「せやね。」

元来た道を戻り始める。

『また来ますね。』

と言うと

「こらへんかったら俺から探しに行くから大丈夫やで。」

と笑顔で坂田さんが答える。

『それもそれで困ります。』

センラさんとの会話を少し思い出して
自然と笑みがこぼれる。

この後色々な人に散々怒られたのは
また別の話。。。。

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作品ジャンル:恋愛
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はおと(プロフ) - 更新まってます!!! (2021年10月30日 23時) (レス) @page8 id: fc78c6cd72 (このIDを非表示/違反報告)
さあ - 頑張って下さい! (2021年3月24日 18時) (レス) id: 7aaf2735e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くさあかり。 | 作成日時:2021年3月22日 22時

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