無言は止めて、マジで ページ42
「っテメーがテメーの潔白を証明しようって時にまで、俺に下らねぇ同情を掛けてたのが気に食わねぇんだよ！！」
「ッッッ！？」
花京院が起きるまで静かだった船内の空気が、文字通り震えた。ビリビリとしたそれに鳥肌が立つ。これは……スタンドパワー？ 身体を預けた扉からそうとしか形容出来ない何かを感じる。座ったまま振り返る。
「………………。」
スタープラチナが、さっきの承太郎と同じ眼で俺を見下ろして睨んでいた。
「おい、さっきといい本当に何をやっているんだ！？」
「アヴドゥル、見て来てくれるか。」
「分かりました。」
ハンドルをジョースターさんに任せたらしいアヴドゥルが、操縦室を出てきた所で固まった。ただならぬ雰囲気ってのを、分かってくれた感はある。花京院達も、仮眠室の出入口から覗き見る様に頭を出していた。そして、それでも近寄って来てくれたアヴドゥルを腕で制す。
「……承太郎、何にプッツン来たのかは知らんが落ち着い…………ポルナレフ。腕が邪魔だ。」
「承太郎は、悪くねぇんだ。」
「…………キキか。」
「それが、キキも決して悪くないんですよ……。」
「二人の問題って奴だ。ほっといてやってくれアヴドゥルの旦那。」
「そうなの……か？」
うわーん助け舟が来そうにない。
「助けを求める眼でこっちを見ても助けませんよー？」
「あっなんかそっちもピリピリしてる。」
「アヴドゥルさん、これがこうなってごにょごにょ。」
「成程。確かに私達にどうにも出来ないな。」
「…………犬も食えねぇ喧嘩。」
おいホル・ホース何ぼそっと呟いてんだ。
「……？ それは、夫婦じゃあないのか？」
「その辺の事情は知らないままでも大丈夫だぜアヴドゥル。あと……今操縦してるのはジョースターさんなんだろうけど、任せて来て良かったのか？ この船沈まねぇ？」
「沈むから潜水艦なんだろうが。しかし、言われると不安になってくるな。」
アヴドゥルがまた操縦室に引っ込む。それに連動して他三人も仮眠室に引っ込む。
「…………まだバトル展開の方が身の置きようが分かんだけど。喧嘩する？」
「…………………………………………。」
スタープラチナは動かない。それ、バランを頭に巻いた漫画家の専売特許なんだけどなぁ。
「暴れるのは駄目ですかさいですか。で、扉も開ける気が無いからスタプラさん出してる訳ですよねー。
…………開けさせるしか、無いかぁ。」
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靜藍(プロフ) - 初めまして。この作品のシリーズを読んでみて、とても素晴らしく考えられたお話で感極まり、コメントさせていただきました！ストーリーは勿論、主人公の謎、登場人物の考えとかとても面白く好きです！より理解するため、また一から読み直したいと思います！！ (2020年11月24日 21時) (
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作者名：heavy loss | 作成日時：2018年1月21日 17時
