三次元の醍醐味とも言える ページ39
「ちょ、おい承太郎！ どうしたんだよ一体！」
「承太郎？ 承太郎！？」
「何する気だぁアンタ！ ハニーも何で抵抗しねぇんだよ！」
「おい、今何かそっちで大きな音がしなかったかぁ！？ まさか、新手のスタンド使いが、」
……お気付きだろうか。壁ドン状態になっている事を。しかし悲しいかなカツアゲタイプ。怖い。般若が見える。
「……頭冷やしてくる。それと、違う。吐かせたかったのは、謝罪じゃねぇ。」
「ちょ、おい！？」
吐かせたかった訳ですか、承太郎は。あれは脅しに近かったからなー。
「おいジジイ！ 新手のスタンド使いが潜水艦の中に居る訳がねぇだろう。俺が壁を殴った音だ。それより、鍵のかかる部屋はあるか？」
「一応貨物室は鍵が掛かるが相当狭いぞ。どうしたんだ承太郎。喧嘩か？」
「気にしなくていい…………ここか。」
優しさ？ 優しさなの？ そこまでキレます？ 伏せてたカードに気付かれたからなのは分かんだけど……。あそこまで怖い顔するモンなの？ ……あーあ、閉じ篭っちまったよ。
「あ゛〜〜面倒臭い。謝るか。」
「何でだよッ！？ は！？ 今通信とかしてたの！？ 承太郎が突然キレだしたんじゃあねーのッ！！？」
「通信っつーか……叙述トリック？ 承太郎は答えが分かったから、それに対してのリアクションをしただけ……。話を脱線させるのが遅かったかぁ。ミス。」
自分で誘導しといて、ここまで気付かれないのは鼻が高いね。
「あの。突然過ぎて現状を飲み込めてないんですが。二人だけで何か通じ合っていたのは分かりました。」
「俺達にも分かる様に説明を、お願いしたいねぇハニー。」
察しちゃあ、くれねーよな……。
何でこの世界は二次元じゃないんだって予定不調和が起こると時々思うけど、今までで一番思う奴だな。これだから三次元は嫌だ。不可解はテンポ悪く到来するし、意味不明に仲間との縁は悪化するし。粗悪品なゲームでももうちょいテンポ良いし、絆だってメーター化されんのに。
「融通効かねぇなぁ。何でも思い通りに行かないあたり、特に。」
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靜藍(プロフ) - 初めまして。この作品のシリーズを読んでみて、とても素晴らしく考えられたお話で感極まり、コメントさせていただきました！ストーリーは勿論、主人公の謎、登場人物の考えとかとても面白く好きです！より理解するため、また一から読み直したいと思います！！ (2020年11月24日 21時) (
レス) id: 114c5f5474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：heavy loss | 作成日時：2018年1月21日 17時
