モリノコビト。＊2＊

人はそれを、やぶ蛇と言う ページ7

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「本日のスケジュールですが。」




リビングへ移動して、翔に勧められた椅子に座ると直ぐに

潤が、真面目な顔で仕事の話をし始めました




「午後６時から雑誌の取材が一本入っております

本日旅行から帰ったばかりなのだと言う話を交えてインタビューに答えて頂くと宜しいかと」


「うん、解った」




解ったと頷く翔の腕の中には、未だに小人の兄弟が収まっていました

それを見て、元から渋い潤の顔が更に渋くなります




「…ですが、人形を買った話はなさらない方が宜しいかと思います」


「う、うん…解ってるよ(汗)」




はなから、小人たちの話なんかする気は無かったものの

改めてその事を指摘されて、何だかばつが悪くなり、何故かもじもじし出す翔


でも、小人たちを抱えたままでしたから、小人たちはギュウギュウと抱き潰されてしまいました




「やだあ、しょーくん苦しいようっ///」


「Σうをっ…ごごごごごめんねサトシくんっ！！(汗)」





堪らず声を上げたサトシに平謝りしつつ、小人を解放する翔




「けほけほ…はあ、苦しいかったあ///」




その腕の中から解き放たれた小人をマジマジと眺めて、潤が興味深そうに言いました




「…それにしても、良く出来たロボットですね…こんなに小さいのに動きも言葉も滑らかで…

…北の最果ての国にこんな技術があったとは、驚きです」


「そっ、そうだろう！！

けどこれ極秘プロジェクトだからまだ誰も知らないんだよっ！！(汗)」


「極秘プロジェクト？」




翔は、小人たちの事をアレコレ突っ込んで訊かれるのを恐れて、適当にお茶を濁してやり過ごそうと、咄嗟に嘘をついたのですが


潤は逆に、その話に興味津々と言った感じで食い付いて来てしまいました




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