モリノコビト。＊2＊

ネット注文もお手のもの ページ40

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『ちわっ！佐〇急便っす！

櫻井翔さん宛にお届け物っす！』


「ああ、宅急便ね…どうぞ」




どうぞと言ってエントランスの鍵を開ける翔


因みに

ストイックＪは、マネージャーの癖にタレントな翔と同じマンションに住んでいるので

翔にエントランスの鍵を開けてもらう必要は無いのです




―ピンポーン




「ちわーっ！佐〇急便っす！」


「はいはいはい」




暫くして、今度は玄関の呼び鈴が鳴り、お兄さんの元気な声がしたので

適当に寝癖を撫で付けながら、翔は玄関に向かいました




―ガチャ




「ご苦労さま〜」


「荷物は二つっす

重いっすよ、何処に置きますか？」


「あ〜…適当に玄関の中に入れてくれたら良いよ」


「ウイッス、失礼します！」




元気よく返事をして、大きな荷物を玄関に運び入れる宅配便のお兄さん




「すいません、ここにサインか印鑑をお願いします！」


「はいはい……はい、ご苦労さま」


「毎度ありがとうございます！」




宅配便のお兄さんは、帽子を取って元気に頭を下げると

威勢良くありがとうございますと言って、部屋を出て行きました




「……しかし、何だろうこれ？」


「思ったより早かったな」


「ん？」




大きな荷物を見て、翔が、これは何ぞやと首を傾げているとそこに

いつの間にか起きていたカズナリがやって来て、大きな段ボールをぽんぽんと叩きました




「カズくん…この荷物が何だか知ってるの？」


「知ってるもなにもこれ、昨日俺がネットで注文したんだもん」


「は？」


「いーから、早く中身開けてよ」


「う、うん…解ったよ」




一体、何をネットで注文したのだろうと訝しく思いながらも

翔は、カズナリに言われるままに、二つある大きな荷物の、より大きな方を開けました


と、そこには




「……なんだこれ……植木？」




立派な鉢植えに植えられた、高さが30センチほどある植木が姿を現しました




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用意周到→←佐〇急便です。

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