言うほど食べない ページ37
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「しょーくんも、あーばくんも、いい人だね
カズには、心配かけちゃったけど…僕、やっぱり…しょーくんちに、遊びに来て…よかった///」
雅紀と顔を見合わせ、一頻り笑ったサトシが
ほくほくと頬を緩ませます
それはまだ、100%元気な笑顔ではありませんでしたが
サトシは、皆の真心のお陰で少しだけ、元気を取り戻した様です
「おかゆ出来たよ〜」
それから間もなくして、翔がおかゆとカズナリをお盆に乗せて、キッチンから戻って来ました
「ちゃんと冷ましてあるから、直ぐに食べられるよ」
そう言ってお盆をテーブルの上に乗せる翔
カズナリは、翔がお盆をテーブルの上に乗せるとサトシの元へ駆け寄って、その体を抱き起こしました
「サトシ、すぐ食べられる?」
「うん、僕おなかぺこぺこー」
「サトシは、一度に沢山食べれないから、すぐにお腹空いちゃうんすよね(笑)」
ちょっと元気を取り戻し、お腹がぺこぺこだと言うサトシに微笑みながら
カズナリは、おかゆを小さなスプーンで掬って、サトシの口元に運びました
「はい、あーん。」
「あーん///」
カズナリが掬ってくれたおかゆを、もぐもぐと食べるサトシ
「どう?おいしい?」
「うん、つなの方が、おいしいけどね」
「また、サトシは…(笑)」
ツナの方が美味しいと言いつつも、ぱくぱくとおかゆを食べるサトシ
青白かったその顔が、明るく血の気を取り戻して行きます
「……ふわぁ…もう食べれないぃ///」
「これだけ食べれたら大丈夫ですよ
このおかゆ、大量のどんぐりを圧力鍋で柔らかくして、念入りに煮詰めて作ったから、栄養も霊力も満点なんですから
ね?翔さん」
「うん!
元カノが置いていった圧力鍋を捨てずに持っててマジ良かったよ!!」
「………もとかのって、なあに?」
元カノと聞いて、意味は解らなかったものの
何となく嫌な気持ちになったサトシが、声を低くして翔をちろんと見上げました
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山花(プロフ) - 見てきたよ〜読んできたよ〜初コメだったよ〜 面白かったよ!! (2016年9月23日 0時) (レス) id: 2175026763 (このIDを非表示/違反報告)
s猫s(プロフ) - 蓮花さん» お待たせして申し訳ないです。さっき鍵を開けましたので、もうご覧頂けます。 (2016年9月23日 0時) (レス) id: 0bbe67d7c1 (このIDを非表示/違反報告)
s猫s(プロフ) - 山花さん» ちょっと遅くなったけど今鍵あけましたー (2016年9月23日 0時) (レス) id: 0bbe67d7c1 (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - 12時過ぎたけど見れない…(T^T)朝を楽しみにしてます〜 (2016年9月23日 0時) (レス) id: eec844ebe1 (このIDを非表示/違反報告)
山花(プロフ) - 楽しみ!! (2016年9月23日 0時) (レス) id: 2175026763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:s猫s | 作成日時:2016年8月21日 16時