真心込めて歌います ページ32
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「Σさ、サトシくんっ!?
ごご、ごめんもしかしてうるさかった!!?(汗)」
サトシが身を捩るのを見て、必要以上に焦る翔
けれどサトシは、目を閉じたままうっすらと微笑むと
自分を乗せた翔の手のひらに頬を寄せ、小さく呟きました
「……もっと、…たくさん……お歌…聴き、たい……」
「Σわわ、解った!ううう歌うよ沢山っ!!///」
「…ふふ…///」
弱々しくも、にっこりと微笑むサトシに
翔は、精一杯の気持ちを込めて歌いました
ただ一途に、サトシを想って
ただ一心に、元気になってと願って
そうして、翔がサトシに心を込めて歌を聴かせてあげていた頃
早くも公園に到着していたカズナリと雅紀は、サトシの薬になりそうな木の実を探しておりました
「どお?わらしちゃん
お薬どんぐりあった?」
「だから、誰がわらしちゃんやっちゅーねん」
相変わらずボケツッコミをしながら
雅紀が持った懐中電灯の明かりを頼りに、夜の公園の中を木の実を求めさ迷うカズナリと雅紀
けれど、懐中電灯の頼りない明かりだけでは、真っ暗な公園の中の捜索は難しく
なかなか木の実を見付ける事が出来ませんでした
「……参ったなぁ」
「キキッ」
カズナリがどうしたものかと困り果てているとそこに、一匹のリスが姿を現しました
「お、リスだ。」
「うわ〜、かっわゆぅーい!!」
「おい、リス公」
リスを見てテンションが上がる雅紀の胸ポケットから這い出し、ひらりと地面に降りると
カズナリが、リスに話し掛けました
「お前さ、古いどんぐりの木とか知らねぇか?」
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山花(プロフ) - 見てきたよ〜読んできたよ〜初コメだったよ〜 面白かったよ!! (2016年9月23日 0時) (レス) id: 2175026763 (このIDを非表示/違反報告)
s猫s(プロフ) - 蓮花さん» お待たせして申し訳ないです。さっき鍵を開けましたので、もうご覧頂けます。 (2016年9月23日 0時) (レス) id: 0bbe67d7c1 (このIDを非表示/違反報告)
s猫s(プロフ) - 山花さん» ちょっと遅くなったけど今鍵あけましたー (2016年9月23日 0時) (レス) id: 0bbe67d7c1 (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - 12時過ぎたけど見れない…(T^T)朝を楽しみにしてます〜 (2016年9月23日 0時) (レス) id: eec844ebe1 (このIDを非表示/違反報告)
山花(プロフ) - 楽しみ!! (2016年9月23日 0時) (レス) id: 2175026763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:s猫s | 作成日時:2016年8月21日 16時