モリノコビト。＊2＊

寂しくて苦しい ページ20

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「ふいぃ〜、スッキリした///

……ん？」




スッキリした顔でトイレから出てきたサトシは、ふと辺りを見回すと、小首を傾げました




「…………あれ？？」




首を傾げながら、キョロキョロと部屋の中を見回すサトシ




「……うう……うぅ〜……////」




と

サトシがまた、唸り声を上げ始めました




「……うぅ……ふにゅうぅ〜……////」


「今度はどしたの？兄さん」




苦しそうなの表情を見せるサトシを見て、カズナリの顔が曇ります


サトシは、そんなカズナリの手をむにゅっと掴むと、小さな声で言いました




「……カズ……僕……」


「何です？」


「……くるしぃ……」


「え？」


「カズぅ、苦しいよう…たすけて…////」


「…………」




(…どうしたんだろう？

お腹はもうスッキリしたハズなのに、苦しいだなんて…もしかして、食当たりしたのかな？)




苦し気なサトシの背中を擦ってやりながら、カズナリは懸命に考えました




(けど、俺だって同じもん食って同じもん飲んだんだから、食当たりなら俺もやられてんだろうし…

…どうも、お腹が痛い訳じゃなさそうだし)




「…………」




森の小人にとって、人間の食べ物が毒な事を

物知りなカズナリは知っていました


けれど、それはあくまで大量に食べ続けたら、と言うことであって

ほんの二日間食べ続けたところで、変調を来す事は無いハズでした




(…と、言うことは…食べ物が原因じゃないってコトでしょうかね？)




カズナリが、何が原因でサトシが苦しんでいるのだろうと、一生懸命思案を巡らせていると


サトシが、今にも泣きそうな顔をして呟きました




「…僕、さみしぃ…////」


「寂しい？」


「…さみしくて…くるしいみたい…///」


「兄さん…やっぱり森が恋しくなっちゃったんですね？

…こんな遠くまで来たの、初めてですもんね…」




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その理由は…→←色んな意味でピンチ

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