宮治と赤い糸で結ばれています

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と、思っていたのに


これが運命なのか、事あるごとに宮治との接触は増えていく。





しかもこの前席替えをしたらまさかの隣の席が宮治になってしまった。


おかげでさらに話す機会が増えてしまったじゃないか。








「はぁ〜〜〜」

どうしたらいいものかと思わずため息がでる。




運命の意地悪。そんなにあたしと宮治をくっつけたいんですか。なんなんですか本当に。





「そんなおっきなため息ついたら幸せ逃げんで？」



出た宮治。
ため息の原因はあなたなんですけどね。



宮治はそのままあたしの方を向きながら自分の席座った。脚が長いから通路が思い切り遮っている。羨ましい長さだなほんとに。






「…治くんて彼女いないの？」


「え、なんや急に」


「なんとなく」


「おらんけど」


「好きな人は？」


「おらん」


「はあああああ」


「ええ、人に聞いといなんやそのため息！」




聞いたはいいもののこんなこと知ったところで何にも参考にならない。






「なんや恋の悩みか？Aちゃん、好きな奴おるんか？」


「おらん」
つい釣られて関西弁がでる。






「ねえ、治くんは、…」




____キーンコーンカーンコーン
話している途中で予鈴が鳴った。








"運命って信じる？"






治くんは「あ、教科書ロッカーや」と言いながら慌ててロッカーへ取りにいった。




何を聞こうとしているんだあたしは。

こんなこと聞いたら、ただの脳内お花畑女だと思われるじゃないか。タイミングよくチャイムが鳴ってくれてよかった。




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