四十七. ページ47
.
.
走り出した冨岡さんを必死で追いかける
この私でも追いつけないなんて....何を感じ取ったんでしょう
それに、さっきの男性の言う通りですね
本当にこの通りは誰もいない
さっきまでの賑わってた街中が想像できないほどに
胡蝶「うぶっ、」
急に立ち止まった冨岡さんの背中に激突してしまった
胡蝶「ちょっと冨岡さん....急に走ったり止まったりやめてください....よ」
なに...この匂いは
土と灰と血の混ざった禍々しい匂い
こんなの嗅いだことがない
汗だくで呼吸がまだ整っていない冨岡さんの視線の先には
先ほど遠くで見た土埃の真下にあったと思われるもの
胡蝶「これは....」
元々は民家だったと思われる瓦礫
瓦礫といっても、至る所に血の跡がある
空には土埃と一緒に見覚えのある灰が舞っている
鬼が太陽の光に当たって消滅したんでしょうか
ならばこの匂いにも納得がいく
胡蝶「かなりの数の鬼がこの家に住み着いていたんでしょうね...鬼は群れないはずですが、原因があるはずです」
もしかしたら鬼に捕らわれた人がいるかもしれない
この惨状で生きているかわからないけど...
救える命は救わなくては
胡蝶「冨岡さんっ、いつまで黙ってるんです!? いい加減にしてください!! 人間が巻き込まれているかもしれません」
義勇「こ、胡蝶....ここは....」
胡蝶「はい? なんです?」
義勇「ここは、Aの.....はっ!!!」
胡蝶「え、Aさん.....?って、冨岡さん!! またどこにっ....」
冨岡さんは瓦礫の中に走っていく
それを追いかければ、冨岡さんは血まみれの服を何着か握りしめていた
って、あれって
胡蝶「冨岡さん....その、羽織」
義勇「っ.....、」
胡蝶「なんでその羽織が...ここに」
見覚えがあった、その羽織には
もう何年も会っていないけれど
間違えるはずはない。
.
胡蝶「それ....流鬼さんの、羽織ですよね....?」
.
1432人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もちを愛す者 - まさか天乃の両親が夢主ちゃんと知り合いだったなんて...夢主ちゃん可哀想すぎる... (2020年8月7日 4時) (レス) id: edd235e4c2 (このIDを非表示/違反報告)
misamo0922(プロフ) - いつも読ませて頂いてます!もうほんと切ない!それでもほんと面白い!ほんとこの話好みなんですれ更新楽しみに待ってます! (2020年4月17日 1時) (レス) id: 20ef572ecd (このIDを非表示/違反報告)
梦雨 - どうやって表せばいいか分からないくらい感動するお話ですね……!(泣) とても切なくて…陰謀が晴れて(?)ほっとしました……ハラハラしながら読ませて頂いてます…!更新楽しみにしてます! (2020年4月15日 17時) (レス) id: 6806c82317 (このIDを非表示/違反報告)
赤羽翔陽(暗殺教室、ハイキュー、三代目LOVE)(プロフ) - まさかの天乃のマミーとパピー登場 夢主ちゃんと知り合いだったとは… (2020年4月15日 9時) (携帯から) (レス) id: 6d421c109e (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - いつも読ませて頂いてます^ ^もし、よかったらなんですが「お気に入り…」のところの題名?って言うんですかねそこを作者から的なのに変えて頂きたいです^^;更新楽しみに待ってます! (2020年4月15日 0時) (レス) id: 260c7aaf36 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:モペペ | 作成日時:2020年4月4日 18時