どうせなら、雪になって消えたい【鬼滅の刃】

四十四. ページ44

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『お前の顔、もう見たくない』




我ながら、なんて残酷なことを言ったんだろう


子供のころから知っている幼馴染のような存在の俺からその言葉をかけられるなんて


どんな風に思ったんだろう、




お館様はずっとAを信じていらした


あの方はAを助けようとしていたのに、


それが出来なかったのはきっと俺達のせいだ





｢冨岡さん、冨岡さん｣



義勇｢....なぜ着いてくる、胡蝶｣





Aを探し初めてから、何故か俺の後に着いてくる胡蝶






胡蝶｢いいじゃないですか。冨岡さんが一番早く見つけられそうだなって思いまして｣



義勇｢.....なんとなく、心当たりを探ってるだけだ｣



胡蝶｢私はその心当たりをあてにしてるんですよ。....私には、それが一切ありませんので、｣



義勇｢....｣



胡蝶｢過ごした時間というのは恐ろしいものです。Aさんとはもっといろんな会話をするべきでした。私達は完全に、流星さんの演技に嵌っていたのですね｣




流星は良い奴だった、実力もあった。そう思っていた


それと比べたら当時のAはまだまだ柱としては未熟


だからこそ、あの日の俺の頭の中は混乱していた


少し考えればわかるはずだったのに




Aがそんなことしないのは俺が一番よく知っていたはずなのに


一番親睦が深かった俺が、裏切ってどうするんだ


お前を信じることが出来なかったあの日の俺を殴りたい




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拒否されてもおかしくないが、俺は謝りたいんだ


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