どうせなら、雪になって消えたい【鬼滅の刃】

十五. ページ15

.



.




A｢あっ....あ、あぁ......｣




兄さん...母さん...父さん...


この光景、私...知ってる





広斗｢えっ....なんだ、これ...皆、死んでんの｣



A｢ひ、広斗っ!!!! だめっ!!! 近づいたらっっ!!!!｣




シュッ


私の叫びも虚しく、素早い何かに首を引っ掻かれ倒れていく広斗


そして、動き出す血まみれの家族





A｢ねぇ....どうしたの、?みんな、変....だよ｣



流鬼｢あ"あ"ぁ....｣



A｢兄さんっ....う"っ｣




肌の色を変えた兄さんが突然私を押し倒し、首を締め付ける


苦しいっ...



そうだ、そうだ....思い出した


私の家族は、"素早い何か".....鬼舞辻無惨に鬼にされたんだ





母｢う"う"ぅ...ぁぁぁ｣


父｢ぐう"ぅあ"あ"｣


広斗｢ぐる"る"る"ぅぅ.....｣





私を見て、ダラダラと涎を垂れ流す家族達


人間を喰うつもりだ...



それが、兄さんが言っていた鬼だったんだ





A｢どうしたのっ....ねぇ、みんな....Aだよ?｣





こんなこと言ったって、同じ過去を繰り返すだけなのに


私は気づいて欲しかった


元に戻って欲しかった



わからないの、どうすれば正解だった?


結局私は....同じことしかできない





鬼になった兄の腹を思い切り蹴りあげ、


身体が自由になると、私は兄の日輪刀を手に取って






.






.






.







家族の頸を、斬った_______








.

十六.→←十四.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す