ミルクティー (ページ4)

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ep.3 ページ4

「いってきまーす」

次の日の朝。
いつも通り家を出ると、道路の縁石に腰掛けて

でっかいヘッドホンを着けてケータイをいじる蛍。

が、いない。

珍しく寝坊？まだ支度終わってないのかな

蛍の家のインターホンを鳴らすと、お母さんが出てきた

蛍ならだいぶ前に家出たわよ、って。

なにそれ、先に行くなんて連絡来てないんだけど？

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蛍「...邪魔なんだけど」

学校に着いて蛍のクラスを覗くと、窓際の後ろが二番目の席でヘッドホン着けてノートを広げてる姿が目に入る

蛍の前の席に勢いよく腰掛けた

ビックリしたのか、一瞬目を丸くした後

なんだアンタか、とでも言うようにまたノートに視線を落とした

「ちょっとー、何で今日先行ったの！」

無理矢理ヘッドホンを外してノートを取り上げる。

小さくため息をつく蛍

むかつく..！！

蛍「何でって、僕なりの最大限の気遣い」

「気遣い？」

蛍「...なんっでキミはそういつもバカっていうか頭悪いっていうか」

バカも頭悪いも同じ意味だバカ。

蛍「キミ彼氏できたんでしょ。僕といつまでも一緒にいていい訳ないじゃん」

言葉に詰まる。そうか。
わたし彼氏できたんだ。

彼氏がいるってそういうこと、か

蛍「まぁ別に今まで嫌という程一緒にいてきたし、今更僕との登下校にこだわるわけじゃないでしょ
これからは彼氏と一緒に学校いきなよ」

「そっ..それは...！でも連絡くらいくれてもよかったじゃん」

蛍「それは、ごめんだけど。」

返して、とヘッドホンとノートに手を伸ばす蛍

蛍「始業時間なっちゃうよ、教室戻ったら？」

いいの..？いいのかわたし...？

確かに彼氏である佐々木君との関係を適当にしようって思ってる訳じゃない、

けど。

けどさ、

蛍との今までの関係とか一緒にいた時間を

こんなにもあっさり手放していいの？