ep.14 月島蛍side ページ16
山口と別れて商店街に足を運ぶ
さっき佐々木ってヤツが言ってたこと。
元々Aのことは好きじゃなかった
簡単に付き合えそうだったから選んだだけ..
このことをAは知ってる
ホント..面倒くさい
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アイスクリーム店に入ると、店内はまあまあ賑わっていた
Aの姿を探す
『あれっ!君、Aちゃんのお友達の子だよね!』
社員さんらしき人。
『Aちゃん、ついさっきあがっちゃったよ。
体調悪いって言ってた』
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『蛍ー!お風呂入っちゃいなー』
一階から聞こえる母さんの声
ベッドに沈みヘッドホンをつける
結局、あの後急いで店を出て追いかけたけどAは見当たらなかった。
彼女の家のインターホンに手をかけたけど、ボタンを押すことは出来なかった
何のための幼なじみだよ。すぐそこにいるのに
なんて声をかけていいかも分からない。
でも、隣に座って背中をさすることくらい僕にだって出来た
話を聞くことくらい、僕にも出来たんだ
周りの人が落ち込んでたらきっと、彼女ならそうする。
..怖いんだ
涙をたくさん溜めた目で、あの華奢な身体をさらに小さくしてうずくまるAが
まだ彼が好きだと、
本当は別れたくなかったと
僕に吐露する姿
自分勝手だね。自分でも笑っちゃう
バカはどっちだろう。
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いぶき(プロフ) - ツッキーの不器用なところがもう最高です!!これからも更新楽しみにしています! (2020年5月25日 22時) (レス) id: 9e0914cc14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そるり | 作成日時:2020年5月23日 11時