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「━・・・というわけで!お兄ちゃんの連絡先送っといたから」
凛ちゃんから発せられた言葉の意味を理解出来ずその場に佇む
『・・・ん?』
「え?」
『・・・?!』
「まあまあ、そんな驚かなくても。あんな顔してるけど普通の人と変わんないから安心して!」
『いやそういうことじゃなくて・・・』
「まさかじゃないけど、まさかじゃないけど一応聞くね。連絡先の男の人はお父さんだけなんです〜とか、ないよね?」
『う・・・』
「まじ?」
『まじです・・・』
「はー!!!(笑)」
『そんな笑わないでよー(涙目)』
「ごめんごめん(笑)じゃあ、お兄ちゃんが記念すべき1人目ってわけだね!」
『ま、まだそうと決まったわけじゃ・・・』
「このまま恋愛できずに高校生活終えていいの?少しくらい男の人に慣れてくれたらなと思ったんだけどなあ・・・」
『うっ・・・』
「Aちゃんと恋バナで盛り上がれる日がすごーーく楽しみなんだけどなあ・・・」
凛ちゃんはうるうるしながら私を見つめる
そんな目で見つめられたら断れないに決まってる
とんでもない小悪魔気質だな・・・とため息が出る
『わ、わかったよ、わかりました』
「そんな強ばらなくてもだいじょーーぶ!お兄ちゃんいいやつだからさっ」
結局押しに負けてしまいお兄さんの連絡先を登録した
その後、家に帰って寝支度を終えスマホを手に取る
「あー・・・緊張する」
こういう時は挨拶から・・・?
いやあまり堅苦しいのも迷惑なのかな・・・?
あーーーわかんないよーー・・・
もうなるようになれと、ひと思いに送信ボタンをタップする
ドキドキした余韻に浸っているとすぐスマホが反応する
初めましてこんばんわ、凛ちゃんから聞いてるかと思いますが、階段で2度お世話になった者です。ほんとにほんとに、ありがとうございましたっ
凛ちゃん兄いえいえー
み、短い・・・?
お父さんなんてわたしが送った倍の長さで返してくるのに・・・
と考えていると凛ちゃんから連絡が入った
凛ちゃんおつー!兄に連絡したー?
タイミング凄いなあと思いながら先程の会話のスクショを送るが
しばらく待つも返信は来ず、話したいことは
明日学校で話せばいいかと思い、そのまま眠りについたのだった
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作者名:monoa | 作成日時:2020年7月17日 20時