platonic love... (ページ12)

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story１０ページ12

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朝、昇降口から教室へ向かう途中に
ちょうど朝練を終えて廊下を歩く凛ちゃんと目が合う

『「あ！！！！」』

声が揃い思わず2人とも顔が緩み
おはようと挨拶を交わし会話を始める

「昨日の件、ごめんねほんと！きつく言っといたから！」

『･･･なんのこと？』

「お兄ちゃんの返信よ！(笑)」

どうやら、あのスクショを見てあまりの短さに耐えれず
即座に電話をかけて叱りつけたらしい

『そ、そこまでしなくてもいいのに･･･』

「いーのいーの。あ、Aちゃんの話は何だった？」

『私もLINEの返信について疑問があったから･･･男の人って短い文送るのかなって聞きたくって』

「うーーん、内容にもよるかなあ･･･あ、でも昨日のお兄ちゃんのアレは例外よ？例外。気にしちゃダメなやつ。」

そんなもんなのかなあ、と呟く
するといきなり凛ちゃんが「あ･･･」と小さく声を上げる
その視線の先を辿ると
お兄さんと及川さんが壁にもたれて話していた

「及川さんって横顔から見ても完璧すぎて困るんだよねー･･･」

･･･やっぱり、及川さんの話をする時の凛ちゃんは
どこか切なく、儚さをも感じさせる

あれ以来及川さんのことについては話さなくなった
もう個人的には会っていないのだろうか･･･

そんなことを思いながら凛ちゃんから視線を離す

『そういえば、お兄さんって身長高いよね』

「そこだけが取り柄だからねー。あの身長は羨ましいよほんと」

『そこだけって･･･』

ふとお兄さんのほうに視線を戻すと偶然にも目が合う
いや、目が合ったような気がしただけかもしれない

なのになぜか目を逸らしてしまう
鼓動が速くなり、身体が熱くなるのが分かる
よくわからない感情に困惑していると
肩をトンッとされ、ハッと我に返る

「顔真っ赤だよ？大丈夫？」

『あ、大丈夫だよっ』

「･･･そうか、そうかそうか」

凛ちゃんは私とお兄さんのほうを交互に見ると
何やらニヤニヤし始めた

『な、なに？』

「なーんもない♪」

そう言うと軽やかに教室へと向かって行ったのだった

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- 作者より -

最近更新遅くてすみません(；＿；)
仕事も落ち着いたのでまたぼちぼち更新していきますので
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